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ロンドン行きの準備と、それに関する引き継ぎ書を作成する毎日。

集中力の続く限りパソコンの前にいる。

集中力が途切れると喫煙室へ。

とにかくそれの繰り返し。

定時を迎え、同僚たちは帰っていく。

「櫻井さん、ちょっと休憩してください」

パソコンから顔を上げると

恩田さんがトレーを持って立っていた。

「給湯室で作ったので、簡単なものしかできなくて...」

照れくさそうに微笑んで、そっと俺の隣りの机にトレーを置いた。

翔「わ、ありがとう！腹減ってんだよ～」

そこには、俺の好きなハムレタスサンドにたまごサンド。

そしてハマっているソイラテ。

翔「俺の好きなものばっかりじゃん！嬉しいなぁ」

「櫻井さんのことなら、だいたいわかります」

今度は妙に真剣な顔で俺を見る。

翔「ん？」

「私...ずっと...入社してから、、、んーん、学生のときから櫻井さんのこと見てます！櫻井さんのこと追いかけて、この会社入ったんです！」

ぇ、、、っと...それって...

「櫻井さんのこと好きなんです！だから！」

瞳にたまった涙が、大粒になって頬を伝って、ポトリと床に落ちて

翔「ぉ...」

恩田さんの腕が、俺の首に巻きついた。

「だから、、、ロンドンに連れて行ってください...」

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