■□モノクロ□■ (ページ9)

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外回りのない月曜日。

お昼ご飯、何を食べようかと悩んでいたら

和「俺、社食で済ませるけど、Aも行く？」

二宮さんが声をかけてくれた。

『いいですか？一緒に』

『今度、智が釣った魚でバーベキューとかいいですね』

和「瑞帆ちゃんも呼んで」

『潤と相葉さんも！』

和「お前、翔ちゃん忘れてる(笑)」

そんな会話をしながら社員食堂に入ると、

女子社員たちが数人で集まってなにやら盛り上がっていた。

「金曜日の夜、櫻井さんと恩田が一緒にいるとこ見ちゃった！」

「えー！なになに？何してたの？」

「ご飯食べてた。櫻井さんは飲んでるみたいだったけど。あの二人つき合ってるんじゃない？ていうか、超お似合いだったぁ、、、悔しいけど(笑)」

「恩田じゃ勝ち目ないねー、悔しいけど(笑)」

「あははははは」

そっか。

あの日の夜は恩田さんと一緒だったんだ...

恩田さん、かわいいよね...

和「ちゃんと本人に理由聞いてやれ」

『ですね(笑)』

盛り上がる女子社員たちの横を通り抜け、

すぐ後ろの席に二宮さんと座った。

「あの二人もデキてるって噂だよ」

ヒソヒソと二宮さんと私のことを話す声が聞こえてきた。

『なんか...すみません。私、別のとこで食べましょうか？』

和「なんで？いいじゃん。つき合ってることにしておけば。俺は全然それでいいけど」

二宮さんの瞳は、今日も薄茶色のあめ玉みたい。

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