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『...優一さん。』
優一「昔みたいに優一でいいよ。」
『...はぁ。ほんと、2人揃って敵わないな。』
Aはため息をついて小さく呟く。
そして、少しだけ笑った。
『...で、お姉ちゃんに好きって言ったの?』
優一「ぶっゴホっゴホッ...なっなんだよいきなり!!」
『言ってないんだ。はぁ、そりゃあ連絡するのもあの様子だわな。』
優一「何の話だ?」
『こっちの話!!...あっちのアメリカ野郎に取られても知らないからね。』
優一「うっ...手厳しいな。Aは...」
お互いに目が合い少しの沈黙が起きふたりして笑い出す。
あぁ、ほんと思い知らされる。優一が好きなこと、そしてそれと同じくらい聖奈お姉ちゃんが好きなこと。この2人が幸せになれるなら私は何だってするんだろうな。
『あははっ笑った。それじゃあ、私そろそろ行くね。』
優一「あぁ...。A...まだ、サッカー好きか?」
『...うん。だって、大好きな優一が教えてくれたんだもん。好きに決まってる。』
Aは笑顔で言う。
これに嘘はない。好きだからこそ譲る。
お姉ちゃんとの幸せを願う。
優一「...ふっ、そうか。よかったよ。」
Aは病室から出ていった。
そうすると優一は起き上がっていたベットに倒れ込む。
優一「大好きな優一...か。実は俺も...なんて言えるわけないか。」
俺はあの時身を引いた。京介の顔みたら分かる。Aのこと好きなんだって...。
悔しいけど、Aのことを確実に幸せにできるのは京介だ。それに、聖奈が今は大切だ。
聖奈は、「この足でいいのか?」って聞いたら
「足なんか関係ない」っていった。そんな聖奈を俺は好きだ。
お互い、昔の話。
小さい頃の初恋の話。
いつか、笑い話にできるように。
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蝶華(プロフ) - 風丸&佐久間LOVE♪さん» わぁ、ありがとうございます。頑張って更新していきますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 20a0ebffbc (このIDを非表示/違反報告)
風丸&佐久間LOVE♪(プロフ) - すごく面白いです!毎回楽しみにしています!これからも頑張ってください (2018年9月19日 13時) (レス) id: 65424af2aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶華(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます。頑張って書いてるのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年9月18日 5時) (レス) id: 20a0ebffbc (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - すごく面白いじゃないか~!(ノ-_-)ノ~┻━┻ (2018年9月13日 17時) (レス) id: a3f14ad183 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華(プロフ) - しゃむ月さん» 本当ですか!!そんなこと言ってもらえると嬉しいです (2012年11月3日 19時) (レス) id: ea405326ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2011年12月24日 19時