十八話 おかえりなさい ページ21
私は帰路をどんどんと進んだ。
あぁ、あの二人に会いたい…
そんなことを考えながらただひたすらに帰路を歩いた。
そして見覚えのある建物の前までついた。
蝶屋敷である。
私は蝶屋敷の戸をガラリと開けこう言った
ただいま
たった一言言っただけなのに奥から足音がたくさん聞こえてきた。
「おかえりなさい！！Aちゃん！！」
1番に笑顔で迎え入れてくれたのは前と変わらず笑顔でいるカナエさんだった。
その後に続いてアオイちゃんとしのぶさんがおかえりなさいとにこりと笑って言ってくれた。
そしてカナエさんと手を繋いだ見覚えのない女の子がいた。
『あれ、カナエさん。その子は？』
私がそう聞くと、
「この子はカナヲ。うちで引き取ったの！！」
そう言われ、私は不意に笑ってしまった。
「…？どうしたの？」
そうみんなが首を傾げた。
『いえ、カナエさんが変わってないもので』
と私が言うと。
「Aちゃんは変わったわね。」
と目を細めて笑った。
「昔はあんなに警戒して愛想笑いばかりしてたはずなのに今じゃそうやって愛想笑いもしなくなったでしょう？」
そうにこりと笑って言った。
そっか…愛想笑い…気づいてたのか…
『じゃあ、変わった記念として一つお願いを聞いてくれませんか？』
というと
「ええ、いいわよ！！」
そう言われ、一つ深呼吸をすると
『私、カナエさんとしのぶさんの妹になりたいです。』
そういうと2人は笑ってこう言った
「あらあら、少し身構えていたけれどそんなことでいいならもちろんよ！！にしても、Aちゃんからそうやってお願いしてくるの初めてね。」
「ねぇさんのいう通りですね。まさかあなたがそんなふうにいうとは…」
そう言われて少し恥ずかしくなった。
昔の私は警戒しすぎてというか迷惑かけたくなくて謙虚になりすぎていた。
『あ、もちろんアオイちゃんもカナヲちゃんも姉妹みたいに思ってるよ！』
そう2人に微笑むとアオイちゃんは“ぱぁぁぁ”と明るい顔をしたがカナヲちゃんは不思議そうな顔をした。
初対面で妹はダメだったかな…？
そんなことを思いながら玄関から部屋までみんなで廊下を歩いた。
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七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白いです！ (2023年3月25日 10時) (
レス) @page26 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 抹茶らてさん» 続き、楽しみです！更新頑張って下さい！！応援してます！ (2022年11月14日 6時) (レス) @page25 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて(プロフ) - 廣岡唯さん» わあああっ！ありがとうございます。中々更新できずに居て申し訳ございません。少しずつですが更新していくので楽しみにしていてください(´˘`＊) (2022年11月3日 16時) (レス) id: 8115b197e5 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月3日 11時) (レス) @page23 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞれ x他1人 | 作成日時：2020年12月19日 8時
