【胡蝶 しのぶ】元殺し屋は転生して胡蝶姉妹に拾われた。【鬼滅の刃】

十四話　最終選別　壱 ページ16

最後の鍛錬も終わり…私は今日の夜、最終選別のために藤襲山へ向かっている途中… しのぶさんに言われたことを思い出していた。

「最終選別では、藤襲山という鬼を多く閉じ込めている山で7日間生き残らなければなりません。」

「とにかく、あそこの鬼たちは飢えている…くれぐれも油断しないように行って下さい。」

そんな中、生き残る隊士は少ないらしい…

カナエさんやしのぶさんはそんな中生き残った人たちってことか…

すごいなぁ…と思いながらスタスタと藤襲山への道を歩く。

行く前にカナエさんからもらった紺色の蝶の髪飾りが揺れる｡

私のために用意してくれていたらしい

カナエさんとしのぶさんとお揃いの髪飾りで私はとても嬉しかった…

まるで姉妹になれたようで、絆の証のようで胸が温かくなった｡

そんなことを染み染み思ってるといつのまにか藤襲山についていた。

一面紫の藤の花に包まれていて、しのぶさんの香りがした。

そういえば、この藤の花って鬼が苦手なんだっけ…

確かその藤の花でしのぶさんは毒を使ってるんだよね…

改めて、藤の花から顔を下げると沢山、刀を持っている人々がいた。


全員鬼殺隊に入るために来たのか…

この中で生き残れるのは少ない…

どれだけこの山の鬼は強いんだろうか…？

鬼と一回も遭遇したこともないし、戦ったこともない私がはてさて勝てるのだろうか…

カナエさんには、

「Aちゃんなら大丈夫よ。8年もずっと刀を振ってきたんだから。自信を持って！」

と言われたものの…

少し心配になりながら最終選別が始まるのを待った｡

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