62話 ページ13
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Side Br
Kn「Broooock、Aさんどう？」
みんなで夜ご飯を食べ、撮影も終えた後、Aちゃんについて再び会議が開かれた。
会議というほどかしこまったものではないけど、きんときの何気なく聞いてきた一言でそういう流れになった。
Br「んんん〜…」
Sm「難航してるな」
Nk「でも雰囲気柔らかくなったよな！」
Kn「たしかに？ここに慣れてきた感あったね」
この場にいるみんながNakamuの一言にうんうんと頷いて同意した。僕もそう思う。
僕は夕食時からずっと気になっていたことをシャークんに聞いてみた。
Br「シャークん、夕飯の時のアレ…Aちゃん笑ってたと思う？」
Sh「さぁー…？」
Kn「え？笑ったの？」
Br「いやぁ、わかんないんだよねぇ」
Nk「しっかり見とけよ！！」
Br「見てたよぉ！」
Sm「Aが笑ったらクリアってことになるけど？」
Br「いや、いやいやいやいや！笑ったかどうか怪しいし、まだ僕なにもできてないから！」
Sh「まぁマジで微妙だったしな」
Nk「きりやんはもう協力的なの？」
Kr「…まぁ、もう好きにやればって感じだな」
Kn「家主のお許しが出たからまだイケるな」
Br「……期限伸ばしちゃダメ？」
Sm「おい、弱気になんなよ」
Br「う〜ん……そうだよね。頑張るよ」
Aちゃんと出会い、心から笑わせると宣言してから一週間経った。
みんなの言う通り、雰囲気は
ご飯の時だって、笑ったのかどうか微妙だった。ほんの少し口元が緩み、安心したように細められた目は笑ってた、と言っていいかもしれないけど……。
でも、まだだ。
僕はまだAちゃんにできることがあるはず。
これはただの僕のエゴ。十分わかってる。本当は終わらせたくないだけ。
Aちゃんのこともっと聞きたいし、知りたい。
デートの時、もっと踏み込んだ質問をしたかったけど、Aちゃんが苦しそうな顔をしたからやめてしまった。
でもやっぱり、彼女には酷かもしれないけど聞かなきゃいけない。
Aちゃんが抱える悩みや苦しみをどうにかしないと、きっと心から笑ってくれない。
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作者名：おやすみこ | 作成日時：2022年2月24日 10時
