貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ10)

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地下×監禁×決定ページ10

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あの日から1ヶ月が過ぎた。
真っ暗な部屋に無数の本棚がありハーヴェスト家の所有する沢山の毒物の書物が並べられている。

その隣には実際の毒物、毒の生態を持つ生き物、
実験材料など沢山のものがある。

ハーヴェスト家の当主になる弟のブルの補佐をする。
彼は毒物に関してはからっきし駄目だ。

私がゾルディック家に嫁ぐのが決まった後に弟に毒の才能が無い事が分かった。

だから私はキルアの嫁になるが、ハーヴェスト家の毒の実権を握るのは私になるのだ。
なんてややこしいのだろう。

だからこそ当主が受ける試験を受けるのも私、
これから4年間は外部との接触を一切禁じられてしまう。

私と接触出来るのは決められたメイドだけ。

(会えなくなるのね、私の婚約者)

手紙も書く暇がないまま試験が始まってしまった。
私がここを出る時はあなたに真っ先に会いたい。

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4年後、

部屋へ入る時に使った正門が開けられた。
久しぶりに当る太陽に目を細めるも目の前に現れたのは不気味に笑う父親だ。

ゴルド「生きていたか、成果はどうだ」

『ハーヴェスト家の書物は全て頭へ入りました。また毒の抗体も全体の7割取得しております。』

ゴルド「さすが私の娘だ。部屋から出ろ」

父親の声と共に私は幽閉された部屋を出た。
久しぶりに香る外の匂いに懐かしさを感じる。

「わあ…」と使用人の息を飲む声が聞こえ「生きる宝石…」という声が聞こえる。

生きる宝石とは私の別名、
昔から整っている容姿と言われていたが、それは自分でも理解していた。

4年間、その4年間は思ったより私を大人にしたようだ。

ニヤニヤと下心のある執事が舐め回すように私を見ている。

(と言うか執事じゃないな、アレ)

Aはゆっくりその執事に近寄る、
ゴクッと唾液を飲み込むその男の腕にそっと触れる。

期待したその男の首に毒薬を塗った羽根を思いっきり刺してやった。

悲鳴をあげる前に即死、
刺された瞬間倒れたのだ。

(なんだ、1秒の壁は思ったより簡単だった)

そして私はお風呂に入るために屋敷に向かって歩き出した。

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