貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ7)

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友達×嫉妬×友達？ページ7

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声のする方へ向かうと執事らしき女の子とキルアが会話をしていた。

楽しそうに話していて、

本当に何故か分からないけど、
モヤモヤしたように胸が痛くなった。

(私だけの友達じゃなくなる。)

わかっている。
これは依存だ、毒殺一家には必要のない気持ち。

人を殺しても何にも感じなかった私が、キルアの事となると一喜一憂してしまう、

その思いが強くなる前に封じ込めた方がいいって分かってるのに。貴方を見ると泣きそうになってしまう。

キルア「A？」

気配を消すのを忘れててキルアと執事の女の子に見つかってしまった。会いたくない、その気持ちは私の表情と心に現れたのか『やだ。』と拒絶してしまった。

思わず二人と距離を取り屋敷に向かう道を歩き始める。
しかしそれを許さないのはキルアだ。

すぐにAを追い掛けて彼女の手を掴む。
初めて掴んだAの手は冷たく冷えきっていた。

キルア「待てって」

『お願いだから、離して欲しい』

キルア「やだね、今離したらAが傷付く気がする。」

『なら…………私以外の女の子と仲良くしないで、友達に…なんないで』

思わず自分の口から出た言葉は耳を疑うモノだった。
キルアの顔を見ても彼も驚きのあまりビックリしている。

いたたまれなくなり力ずくで離れようとするものの、
力は何倍も彼の方が上手だ、勝てるはずもない。

キルア「Aは1番の友達と同時に俺の婚約者だろ、心配する必要ねぇよ」

『そうだけど……』

キルア「それでもAが自分以外の女と話すなって言うなら話さないよ。それくらい俺はAを大切に思ってる」

『……………』

キルア「な？だからそんな顔するなって」

そんな顔。とはどんな顔なのだろう。
彼の手が私の頬に触れる。

6歳だ、
たった6歳で私より2歳下の男の子に慰められている。
依存は怖い。

私を私じゃ無くしてしまう。

ふと先程の彼女の方へ目線を向けると彼女は頭を下げていた。
つまり私が現れてからずっと頭を下げていた事となる、
それは忠誠、
彼女はゾルディック家に雇われた執事

私はゾルディック家の後継者と言われているキルアの婚約者、なら彼女にとったら後々の主人なのだ。

当たり前の構図かもしれない。

『……頭を上げてください』
そう伝えると凛とした顔の少女が現れた。
私とそんなに変わらない歳なのに、私より何倍も大人な女の子

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