貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ19)

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ハンター試験8 ページ19

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どうやって仕留めようかな。
毒なんて使ったら食材が痛むだろうし、

やっぱり殴る？蹴る？

そんな事を考えながらブタと対戦していると「ﾋﾟｷﾞｬｱｱ…」とブタの鳴き声が聞こえた。
ゴンがブタの額を叩いて失神させていたのだ。

『なるほど』

私はスカートの羽根を1枚取りブタの額に思いっきり差し込んだ。
細い羽根は効かなさそうに見えて素材は合金、
重さは1枚2kg程あるから弱い所なら充分でしょう。

思った通り、
ブタは失神して倒れた。

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受験者達は失神したブタを試験会場に持ち込んだ。
皆は丸焼きという選択肢を取ってるのだが美食ハンターの事だ。

見た目、味、全てが伴って居なければならないのだろう。

(豚の生姜焼き、照り焼き、しゃぶしゃぶ、作れる料理は沢山あるけど………何よりまずは解体よね……)

目の前に横たわるブタ、
ゆっくりと解体していく、その姿は他の受験者には珍しく映っているのだろう、皆がAに注目し始めたのだ。

メンチ「(へぇ、丸焼きじゃなくてしっかり解体をする子も居るわけね)」

メンチの目線の先にはブタと血と美少女というなんとも奇怪な光景が広がっていた。
しかも彼女は丸焼き用の機会を使いブタを吊るして血抜きまで始めたのだ。

その時点で彼女の素質は充分だ。

メンチ「408番！合格」

『え』

メンチは何も食べていない。
それなのに「合格」と言われたのだ。
もちろん文句が出るのも仕方の無い事で他の受験者達がざわめき始めた。

「納得いかねぇよ！！」「食べてねぇじゃねぇか！」

メンチ「馬鹿ねぇ、あんた達みたいに丸焼きにすれば簡単なのに彼女は下処理を全て完璧にこなしたのよ？それも手順は完璧、その完璧な手順をこなせるなんてこの世界に何人いるか分からないわ。」

メンチは血まみれのAに近付きブタの皮をみる。

メンチ「余すこと無く使っているわね、ここまでの実力なら文句なしよ！！！悔しければ彼女みたいな事をしてみなさい！！」

「「「くっ………」」」

文句はあるものの出来る人はいない。

ブハラ「はぁ～！おなかいっぱい！」

それに伴いメンチは「私もお腹いっぱい、てなワケで合格者は1人、終了～！！」と言って試験の終わりを告げたのだ。

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