貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ17)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:660 hit

ハンター試験6 ページ17

.

第二次試験の前で待っていると大きな門が開き始めた。

「1次試験を通過した受験者の諸君、中へ！」
そう聞こえた声の主は中で座っている女性だ。その女性の後ろには大きな男性も居た。

ゾロゾロと受験者は中へはいる。
キルアの方を見ると先程の男の子と一緒にいる、

(あぁ…こんな気持ち要らない。)
どうしようもなく黒くてドロドロした気持ちが溢れ出る。

メンチ「ようこそ、私が二次試験官のメンチよ」

ブハラ「同じくブハラ」

2次試験の説明が始まり受験者達に動揺がはしる。
なんと2次試験の試験課題は【料理】だったのだ、ハンター試験を受けに来てる人達からしたらド肝を抜かれたような感覚なのだろう。

ブハラ「指定する食材はブタだよ」

「「ブタ！？」」

ブハラ「このビスカの森にいるブタなら種類は自由！そのブタをココにある調理器具を使って作った料理で俺達2人が揃って「美味しい」と言えば合格だよ」

メンチ「美味しいと言っても味だけじゃ駄目。料理をナメないでね、分かった？」

ブハラ「それじゃあ2次試験スタート！！！」

ブハラという試験官のお腹の音が合図になり試験が始まった。受験者達は我先にと森へ走り出したのだ。

(ブタの料理……出来るけど、捌くのは初めてね)

ゆっくりと走り出すとパシっと手を掴まれた。
掴んだ本人はキルアで「一緒に行くぞ」と言われ走り出した。

目の前にはゴン、クラピカ、レオリオが待っていた。

ゴン「キルア、その女の子は？」

レオリオ「うひょー！！絶世の美女じゃねぇか！！」

クラピカ「確かに…しかしココまで整った容姿の女性は試験に参加していたか…？」

初めて会うわけでは無いのに何を言っているのだろう？と不思議に思っていたが思い出した事がある。

私はあの時、毒薬によって姿を変えていたのだ。
つまり今の姿は素の姿。

『ヴェスだよ』

「「「ヴェス！？！？」」」

三人が一気に驚いた顔になる。
そりゃそうだオバサンじゃないのだから。

キルア「自己紹介ちゃんとした方がいいぞ」

『初めまして、A=ハーヴェストと言います。14歳です。』

キルア「あ、ちなみに俺の婚約者ね」

「「「婚約者！？！？」」」

この一瞬で何度も驚く事になる三人に思わず笑みが漏れる、そして今までの経緯を簡潔に説明する。

.