貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ15)

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ハンター試験4 ページ15

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またマラソンが始まった。
今度は沼地であり足元がぬかるんでいる為かなり動きずらい。走りにくい。

私にはその現実よりも周りが宝の山に見えて仕方がない。

足元にはジライダケ、空にはサイミンチョウ、
全て私の研究に役立つがハンターの資格がないと手に入らない品物ばかりだった。

(うぅ～っ！お宝の山っ！！)

走りながらも全てのサンプルを摂取しながら進んでいると先頭集団に追いついた。そこにはギタラクルが居てカタカタカタと私の元へ近付いてきた。

ギタラクル「遅かったじゃないか」

『サンプル摂取してたからです』

ギタラクル「つれないな。あーあ、キルの婚約者じゃなくて僕の婚約者の方が良かったよ」

(私にとったら貴方じゃなくて良かったよ)

ギタラクルもとい、イルミ兄さんは無線を出してヒソカって人に「そろそろ戻ってこいよ」と言っていた。

あのイカれた人とイルミ兄さん仲間なのか、
類は友を呼ぶ。なんて思っていると2次試験会場まで辿り着いた。

私は木陰のそばで取ったサンプルを弄っていると「A…？」と私の本名を呼ぶ人が現れた。

顔を上げるとキルアが不思議そうにコチラを見ていたのだ。

キルア「なんで…その姿、いやそれよりも出てこれたのか？まって思考が追いつかない」

『……キルア』

キルア「姿なんてどうでもいい。良かった…」

そう言って私に抱き着くキルア、
見た目が悪い、
50代のオバサンに12歳が抱きつく、そんな絵柄になっているのだ。

『ま、待って！！今の姿のまま抱き着かれたら変な感じになっちゃう！解毒剤飲むから！！』

Aはカバンから解毒剤を出して一気に飲む
『どうして分かったの？』と言えば「毒薬をそんな嬉しそうに調合するのなんてAぐらいだろ？あと、目がキラキラしてたんだよ。分かるよ、婚約者の目くらい」と言ったのだ。

最初に言われたオバサンって事なんて全て吹き飛んだ。

解毒剤が効果を表し始める。
ギシギシと骨の軋む音、その音は広がった骨格を元に戻している音だ。痛みが伴う。

うん、とても痛い。
全ての骨格が戻り被っていたウィッグをとる。
綺麗なピンクゴールドの髪が現れた、

そうこの姿こそ【生きる宝石】そのモノだった。

周りがザワつく。
オバサンが綺麗な可愛い少女になったのだから

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