貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ11)

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婚約者×今×ハンター？ページ11

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『ねぇ、メリア』

Aがメリアと呼ぶのは彼女の髪を洗っている侍女、
幽閉中のAのお世話も担当していたのだ。

メリア「お嬢様どうしましたか？」

『キルア…元気？』

私が聞くと少し気まずそうに口を噤むぐ、
まさか死んだのだろうか？この業界は死ぬ子供も多い

おもわず目を伏せると「元気ではあると思います。」と言うメリア

バッと勢いよく動くから湯船の湯が少しこぼれる、「お嬢様」とメリアに注意され大人しく彼女に身体を任せる。

Aに注意出来るのはメリアくらいだ。
他の人はビビってしまい何もしていないのに「申し訳ございません。」と謝るのだ。

不快だ。

メリア「キルア様は母上様と兄君を刺して家出をしたそうですよ。」

『んえっ！？』

メリア「ご当主様は婚約破棄も考えたようですがシルバ様が必ず戻ってくる。と仰り婚約は継続のままです。」

『私が居ない4年間に色々あったのね』

メリア「…キルア様が戻らない場合はイルミ様が婚約を強く望まれています。」

おもわず溜息を吐く、
彼はなんで私に執着するのだろう『イルミと結婚するくらいならゾルディック家との繋がりなんて要らない』そう言ってお風呂から立ち上がる。

私の身体をタオルで拭く他の侍女、
目線だけメリアに向け『キルアを探して』と伝える。

メリア「承知致しました」

そのセリフとともにメリアは部屋を出て行った。
私もガウンを羽織り鏡の前に行く、

透き通ったピンクゴールドの髪、
整った容姿、どれもが毒殺向きの容姿と言える。

(この容姿さえあれば、男を殺すなんて楽勝ね)

自分の容姿を再理解してメリアの帰りを待つと共に少し仮眠する事にした。

1時間もすればメリアが帰って来て「お嬢様、キルア様はハンター試験を受けに向かったそうです。」と私に言ったのだ。

ハンター試験？
なんでそんなものを受けに行ったのだろう、
私は立ち上がりメリアに『私もハンター試験受ける』と言った。

なぜならハンターにしか入れない秘境もあるのだ。
ゴルドも資格持っている、母親も持っている。

メリア「ではご準備しておきます。」

そう言って退出するメリア、
私は立ち上がり服を着替え始めた。

６年ぶりに会う婚約者に期待をのせて。

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