貴方の隣は私【HUNTER × HUNTER】 (ページ2)

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婚約者×対面×初めましてページ2

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ゼノ「久しぶりじゃの」

シルバ「よく来たな」

ゴルド「当たり前だ、俺の娘の婚約者が産まれたのだからな」

父親に手を引かれ連れてこられたのはククルーマウンテン、ゾルディック家の私有地である。

私の目の前には産まれて数ヶ月の赤子がいる。
父親と話している人はシルバさんと言うらしい。

そして機械のような母親に抱かれている子供は私の婚約者になるのだそう、

(まだ赤ちゃんじゃないか)

「挨拶しなさい。」そう言った父親の目線は私を捉えていた。その言葉にシルバさん、キキョウさん、そしてキルアという赤子の方へ目線を向ける。

『皆様はじめまして、ハーヴェスト家の長女A=ハーヴェストです。よろしくお願いいたします。』

深々とお辞儀をすると「顔を上げなさい」と優しい声で言われた。

シルバ「____2歳でこの風格、そして生きる宝石とは戯言かと思ったが、これは将来が楽しみだな」

キキョウ「ユリが自慢しただけの事はありますわね」

ゴルド「はは、娘は今の時点での毒耐性もハーヴェスト家が所有している毒の4割持っているのだ。」

「「！！」」

父親のセリフでシルバさんとゼノさんが反応した。
ハーヴェスト家は毒殺一家だ、
その毒の数は世界最大数を誇っている。

世界で使われている毒は全てハーヴェスト家が生産したものだと言っても過言では無い。

その膨大な数の毒、4割の耐性を付けるのは波半端なモノじゃないだろう。いくつもの死を乗り越えてAはここに立っているのだ。

ゼノ「ほざけ、そんなおべっかを並べるなよ」

ゴルド「事実です、そしてハーヴェスト家の毒の調合を勉強し始めております。」

シルバ「末恐ろしい娘だな」

みんなの視線が私に集まった。
嫌な視線だ、そう思った瞬間後ろから殺気を送られた。

バッとそちらに目を向けると「気付いた」と言った黒髪の男の人が立っていた。

シルバ「イル、帰ったのか」

イルミ「うん、それより何その子」

私を指さしている。

ゼノ「キルアの婚約者じゃわい」

イルミ「ふーん、俺の婚約者でもいいのに」

爆弾発言、
それは急に投下されたモノだった。

シルバ「お前とは年が離れすぎている。」

イルミ「関係ないでしょ」

ゼノ「ゴルドとの約束なのだよ、嫁がすなら歳の近い息子と。とな」

ゴルド「悪いなイルミ」

イルミ「ちえっ」

そう言ってイルミは部屋を出ていった。
Aとキルアの婚約が決まった瞬間だった。

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