貴方は音駒の思考【音駒高校】

練習試合終わり ページ9

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「おーおー、綺麗なくらいの惨敗だな」

『まぁ、このチームで始動したばかりだし血液が回りきれてないのよ』




練習試合が終わり、梟谷が帰った。

メンバーは片付けをしていたはずだが、終わったのか私の書いているノートを突然来て覗き込むクロ、
そこにやっくんと海くんも集まり試合結果を三人で見る。


6試合やって勝ったのは1試合
たった1試合だった、選手達は悔しいと思うけどそこまで点差がある訳じゃない。


私にとったらいいスタートだと思ったくらいだ。







『ふふ』と笑うとやっくんに「Aは笑うと本当に可愛いな」とサラッと言われた。
ビックリした顔をして横にいるクロを見つめ『やっくんに口説かれてる』と言うと「お母さんはまだお嫁に出す気はありません！！」とクロが言うと「口説いてねぇーー！！」ってノリにノってくれた。


それを見つめながら笑う海くん。


私達はあと3ヶ月もすれば3年生になる。

新入部員も入ってきて、やっと全国への1歩へ踏み出せる。





スルッと落ちそうになった肩のジャージを受け止める。
(研磨の匂いだ。)



ふわっと香り、
先に帰ってしまった人物を思い出す。


















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『そう言えばさ』




休み時間にやっくんとポッキーを食べている時にふと私が言うと「なに？」と言われた。





『やっくんとクロって好みのタイプも好きなモノも逆だったよね？』

「____1年の時のやつ？」

『そうそう、私がやっくんや海くんとまだ仲良くない時のことだよ！！』







丁度1年前、
私とクロはバレー部に入る事既に決めていた。

しかし私はマネージャーなので、部室も集合場所も違ったためやっくんや海くんには1年生の目標発表の時に会うことになったのだ。




なぜかその後、
クロと競いあっていたが、











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