バスの中 ページ35
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(な、なんだこれ〜っ！！意識しまくり)
隣に座るクロを意識するあまりずっと窓の外を見てしまっている。
いつもならうるさいくらい喋る私が喋らないのだ、不思議に思うわけで「どした？」と真剣に聞いてくる。
きっと最近泣いたからその事を引きずってると思っていそうだが、私はそれどころでは無い。
君の顔が私に近づく度にドキドキとうるさく高鳴る心臓
これじゃ、まるで私が…………
『…………………』
「………研磨の横いく？」
言葉とはなんとも歯がゆい、
私がクロの横を嫌がってると思っているのか少し気まずそうな顔をしている。
立ち上がろうとするクロのジャージを引っ張り『ちがう、クロはここに居ていい』と言った。
驚いた表情をする彼の顔を見る事は今の私には出来ない、
(あぁ、なんだ研磨の横がいいのか？とか思ってたけどAはあの日から俺を意識してるのか)
俺のジャージを引っ張る彼女は顔を赤くして俯いている、
手に入らないのなら関係を壊すつもりは無かった。
これ以上の関係を望んでいなかった訳じゃない、けど君と離れるくらいなら今のままで良かった。
けど俺が見下ろす彼女は明らか俺を意識している。
それも勘違いじゃなければ良い意味でだ。
(これ以上を望んでしまった。)
「分かった、隣にいますよ」
『………はい』
座り直しをしても俺のジャージを掴む手を離さない彼女、
そんな彼女の手を俺の手が包んだ。
ビクッと逃げようとする手をしっかりと逃がさないように指を絡めた、最初は戸惑っていた彼女の手が俺の指に絡まった。
(ははっ、柄にもなく照れる)
赤くなる顔をお互いが隠すため反対方向を見ている、
しかし手は繋がれたままだ。今はこれでいい。
『………………』
思わずクロの手を握り返してしまった。
逃げようとする私の手をクロの大きな手は逃がさないように追い掛けて絡んできた、
それを嫌だと思わない私がいて、
魔が差した。とはこの事だろう
君の体温が私へ乗り移っているのか身体中の血液が顔に集まる。
(顔あっつ……)
その熱が心地いいんだ。
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ピンス(プロフ) - この作品大好きです！！3周くらいしました！続き楽しみにしてます!! (3月12日 22時) (
レス) @page43 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ちゅんさん» ありがとうございます！！ハイキューは映画をやったということもあり、再熱したんですよね！やはり音駒が一番好きです...！ (3月12日 20時) (レス) @page43 id: bdd9411b02 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！！作者は単純なので褒められたらすぐに更新してしまいます！！笑、これからもよろしくお願いします！！ (3月9日 6時) (レス) @page42 id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 勝手ながらこの小説を読ませて頂きました！凄く面白く、多彩な表現に圧巻されました！続きを少しでも早く見たいです...！無理ないペースで小説作り頑張って下さい！ (3月2日 22時) (レス) @page41 id: 9455041bfd (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - ほたるさん» わー！！打ち間違いの指摘ありがとうございます！！すぐに直します！ (2月19日 8時) (レス) id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん
| 作成日時：2023年10月29日 14時
