合宿に向かう ページ34
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『なんでもない』
「何でもなくないでしょ？」
『……最後の合宿って監督に言われたの』
「____ほんと、Aの感受性の豊かさには驚かされるよ」
研磨はポンポンと私の頭を撫でる、
そんな私の様子を見て三年生の皆がゾロゾロと集まってきた。
「なっ…なんで泣いてんのA」
クロ
「どうせ寂しくなったー。とかでしょ？」
やっくん
「ふふ、Aなら有り得そうだね」
海くん
そんないつも通りの皆にまた涙が溢れてきた。
この日常が無くなるって事が耐えられない、所詮部活で高校３年間だけの付き合いかもしれない。
それでも、この空間は私の人生でとても大切で手放したくないものになっている。
「____泣き虫なAの為に1つでも多く勝たないとな。」
そう言ったクロにみんな笑いながら賛同してくれる。
「もう、いい加減泣かないで」とジャージの袖がびちゃびちゃになった研磨の顔を見ながら『ジャージびちゃびちゃ』と言った。
「誰かさんの涙を受け止めてるからね」
『……私じゃない』
「鼻水と涙で顔面ぐしゃぐしゃのAが言っても説得力ないよ」
『へへっ』と泣きながら笑うと「やっと笑った」と言って研磨が少し笑った。
あぁ、やっぱり研磨の隣は安心する。と再認識した。
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「それじゃバスに乗りこめよー」
直井コーチの言葉と共にみんなバスに乗り込んでいく。
これから森然高校に合宿をしに行くためだ。
『研磨！隣座っていい？』
「えぇ…今日はだめ。昨日寝てないから」
『お、大人しくしてる』
「お菓子食べる？とか聞いてテンション上がって寝させないじゃん」
ゲームのし過ぎで寝ていない研磨に振られてしまい
いつもなら『ならクロの隣いく』とか言うのだが…何故か意識してしまいその言葉が出ない。
クロに至ってはいつも通りやっくんと座ろうとしている。
(隣に座りたいって思ってるのに…言えない)
そんな私の様子を見てか研磨がクロに「Aを隣に座らせて」と言ったのだ。
「研磨は？」
「眠たい、昨日寝てないんだ」
「分かった、夜久は海と」
「おっけー！」
クロはみんなが乗ったのを確認して忘れ物がないか確認する、その後バスに乗ってくるのだが「隣いいですか？おじょーさん」と言ってきたのだ。
『オヤジくさい』
「なっ」
『嘘だけど』
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ピンス(プロフ) - この作品大好きです！！3周くらいしました！続き楽しみにしてます!! (3月12日 22時) (
レス) @page43 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ちゅんさん» ありがとうございます！！ハイキューは映画をやったということもあり、再熱したんですよね！やはり音駒が一番好きです...！ (3月12日 20時) (レス) @page43 id: bdd9411b02 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！！作者は単純なので褒められたらすぐに更新してしまいます！！笑、これからもよろしくお願いします！！ (3月9日 6時) (レス) @page42 id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 勝手ながらこの小説を読ませて頂きました！凄く面白く、多彩な表現に圧巻されました！続きを少しでも早く見たいです...！無理ないペースで小説作り頑張って下さい！ (3月2日 22時) (レス) @page41 id: 9455041bfd (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - ほたるさん» わー！！打ち間違いの指摘ありがとうございます！！すぐに直します！ (2月19日 8時) (レス) id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅん
| 作成日時：2023年10月29日 14時
