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話がある。 ページ4

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「オラ、一年早く片付けろよ。帰れねーだろうが」





今日の紅白の集計をしているとそんな声が聞こえた。



研磨達が部活に入部して数ヶ月がたった。
マネージャーはボトル洗い、試合の集計、ビブスの洗濯などする事は沢山あるのだ。


だからマネージャーは練習後の片付けなどを手伝いが出来ない事が多いのだが、三年生は片付けを手伝う事をしない。それが当たり前のようになっていて、面倒臭い事は一年生をこき使っている。



(三年生が手伝ったらもっと早く片付くんじゃない?)



前に何度も思った事だから口に出そうとした事がある。
するとクロに「余計な事は言わなくていい」と釘を刺されたのだ。

上下関係、先輩、後輩、
バレーが好きならバレーが好きな同士として接すればいいのに。




研磨の方へ目線をやるとムスッとした顔で片付けをしていた。







私は斜め前に居たクロに『研磨の顔みて』と伝える。





「あー、溜まってそうだな」

『研磨…やめないよね?』

「____帰り話してみるわ」

『私も一緒にいっていい?』

「おう」



















_________________________________









「今日は…珍しいね」

ふと研磨が私を見てそう言った。
クロに「堤防で待ってて」と言われ、私と研磨は二人でいるのだ。



研磨はめんどくさい事はしない、だから自主練は必然的にしないのだ。だからこそ私達とは帰る時間が違う。
だからこそ珍しいのも頷ける。












『研磨に話があるの』
そう伝える私にビクッと肩を揺らした。
不安そうな顔をした後に逃げたそうな顔に変わった。






「話さなきゃダメ?」

『研磨が私の事を嫌いなら話さなくていい』

「____そんなのずるい。」

『ごめんね』






大人しく二人で座ってクロを待つ。

すると後ろから「仲睦まじいですね、お二人さん」と言いながら黒尾が現れた。




『遅い』

「悪い悪い、ホラ」



渡されたのはコンポタだった。
(好きなやつ)

缶を開けて温まりながら口をつける、
甘さが広がる。






「研磨、話がある。」









.

研磨と黒尾と私→←入部



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ピンス(プロフ) - この作品大好きです!!3周くらいしました!続き楽しみにしてます!! (3月12日 22時) (レス) @page43 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ちゅんさん» ありがとうございます!!ハイキューは映画をやったということもあり、再熱したんですよね!やはり音駒が一番好きです...! (3月12日 20時) (レス) @page43 id: bdd9411b02 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!!作者は単純なので褒められたらすぐに更新してしまいます!!笑、これからもよろしくお願いします!! (3月9日 6時) (レス) @page42 id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 勝手ながらこの小説を読ませて頂きました!凄く面白く、多彩な表現に圧巻されました!続きを少しでも早く見たいです...!無理ないペースで小説作り頑張って下さい! (3月2日 22時) (レス) @page41 id: 9455041bfd (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - ほたるさん» わー!!打ち間違いの指摘ありがとうございます!!すぐに直します! (2月19日 8時) (レス) id: 7cfd562139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅん | 作成日時:2023年10月29日 14時

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