梵天のお姫様【灰谷蘭の子供＋嫁】 (ページ10)

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同窓会と蘭ページ10

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同窓会では懐かしいメンバーが集まっていた。
高校の時は竜胆と仲も良かったが、女子の昔で言う〈イツメン〉と再開することが出来たのだ。

「Aと会うの久しぶりだね」

「そうそう、結婚してから全然会えなかったもんね」

『結婚する前から少し同棲していた彼氏と色々あってね。』

そんな懐かしい話で盛り上がっていると、竜胆が同窓会のホテルへやって来た。
女子達がキャーキャー悲鳴のような声を上げて竜胆を見ている、確かにカッコイイがそこまでか？なんて思いながらも目の前にある料理を食べる。

「Aって竜胆と仲良かったよね、紹介して！？」

『無理無理、竜胆そういうの嫌うから』

竜胆はそういう紹介とか興味は無いのだ。
まぁ、そんな事しなくてもあのルックスだ、女の子には苦労しないだろう。

そう思いながらご飯を食べていると「A」と声をかけられた。その人物を見ると所謂〈元彼〉という人が「久しぶり」と立っていたのだ。

『あぁ、久しぶりだね』

「元気してた？」

『うん』

「相変わらず綺麗だな」

そう言いながら距離を詰める元彼
(あぁ、こんな所も蘭に見られたらヤバいんだろうな)と思っていたら、まさかの肩を抱かれた。

ギョッとした顔をすると自分に自信があるのか「俺達やり直さねぇ？」と言ってきたのだ。

『無理』

「なんで？俺の事まだ好きだろ？」

この男の頭は沸いているのか？
別れてから随分経つのだが、なんでこんなに自信満々なのだ。

『旦那も子供もいるから離して』

「ハハッ、いいよ強がらなくて」

『はい？』

「俺の事を忘れるための嘘だろう？」

あぁ、いよいよ面倒臭いな、と思っていたら女子のキャーキャーと言う悲鳴のような声が聞こえた。
竜胆の倍はあるだろう、誰が来たのか気にはなるが、この状況をどうにかしなければ…

そう思っているとグイッと身体ごと引っ張られてしまった。その先には私の大好きな匂いで溢れていたのだ

「嘘じゃねぇ〜よ、人の奥さんに触んな。殺されてぇのか？」

『え、蘭？』

なんで彼がここに居るのだろう？
それよりも彼がイライラしているので一旦忘れることにした。(死人が出る。)

「なっ……本当に既婚者ならなんで期待を持たせたんだっ！」

『はい？持たせてないけど？』

「俺ねぇ、奥さんに盗聴器仕掛けてんだけどお前かま言いよってたの聞いてたんだけど？」

(は…盗聴器？)
聞き捨てならない言動に言葉が出ない。

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