梵天のお姫様【灰谷蘭の子供＋嫁】 (ページ2)

今日:9 hit、昨日:15 hit、合計:82,799 hit

日常ページ2

.

『パパ！早くおちごと行きなさい』

「んー、蘭ちゃん今日は休んで花ちゃんと遊ぶことにきーめた」

『らめ！！ぼしゅが怒るよ！』

「えぇ…なら、花ちゃんも一緒に来てくれる？」

『しょーがないれしゅね！！』

皆様おはようございます。
我が家では見慣れたこの光景、
リビングのソファの上に娘が立ち、床に正座をしながらデレデレしたように娘を見つめる旦那、

それをキッチンから見つめる私は灰谷 A、花のママであり、蘭の妻です。

朝ご飯の用意をしながら毎朝繰り広げられる光景
なんとも微笑ましいとお思いでしょうか？

いいえ、違います。
娘の言葉遣い、金銭感覚がバグりそうで仕方ありません。
ちゃんとした一般人に育てられるか今から不安でなりません。

『ママ！しょーゆう訳なので、きょうは花もパパの会社に行きましゅ！！』

『_____駄目よ、保育園があります。』

『いいんでしゅ！パパがおちごと頑張らないとウチは火の車になってしまいましゅ！』

思わず目を見開いてしまった。
そんな言葉はどこで習ったのか、思わずため息も出る。

そんな娘も可愛いのかニコニコしながら見つめる蘭、
私はエプロンで手を拭きながら2人の元へ向かう、

『2人とも座ってコチラを見なさい』と伝えると娘はソファーに正座して座り、蘭はそのまま身体をコチラへ向けた。

『いいですか、保育園は行かなきゃ駄目です。ママと前に約束したよね？次ズル休みで保育園休んだらママはもうこの家を出ていきます。』

『ふえっ…やだああああ…っ』

娘は半泣きになりながらヤダヤダとソファーでジタバタしている。
そんな娘を一旦放置して蘭の方を見る。
『お願いだから保育園は行かせてね』と伝えると「分かってるよ」と笑顔で返ってきた。

(本当かなぁ…)と思っていると娘がぎゅーっと抱き着いてきた。
『ママごめんなしゃい…いなくならないで…』と。

可愛くて思わずギュッと抱き締め返す。
あぁ、可愛い。

『こんな可愛い娘を置いて居なくならないよ？けど約束は守ろうね』

『あいっ…』

とりあえず2人に『朝ご飯食べよ』と伝えてテーブルへ向かう。
食べ始めると花も笑顔になりニコニコと嬉しそうだ。

こんな日がいつまでも続けばいい。と思いながら毎日が始まるのだ。

.