無気力な貴方【凪 誠士郎 】

ごっわ ページ6

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「けど行くのめんどくさいなぁ…レオだけじゃダメなの？」

『そーだ！そーだ！！』

「凪、ぜってぇ面白いから！！」

「うーん…Aの膝枕はお気に入りだから無くなるのはちょっと……あとチョキの世話とか……」




あーだこーだと玲王は凪くんを説得している。
玲王の夢、W杯優勝

御影コーポレーション、玲王の両親はあまり好きにはなれない。正直玲王の事を跡取りとしか見ていないからだ。

(うちの家族とは大違い。)



私の家の家族は放任主義、自分のケツは自分で拭けスタイルなのだ。
だからって愛情が無いわけじゃない、私のしたいことは全部させてもらったし家族としての愛情も沢山くれた。


自分の事業として朝比奈コーポレーションの子会社の取締役もこの歳で勉強だとさせてもらっている。



(玲王は家族から認められたいのか……)






『凪くん、W杯の選手になればうちの親も結婚許してくれるかも。』

「_____結婚とかめんどくさい…」

『っ…アレアレ、私の膝枕無くなってもいいの…？』

「うーーん…結婚しなきゃいけないならAがいいし、膝枕も欲しいけど…めんどくさい…」




(あ…アレ？さっきのプロポーズみたいな言葉は何だったのだ…)
絶望に打ちひしがれていると「わかったよ…とりあえず行くよ」と凪くんが私の膝で言ってくれたのだ。

「良くやった！A」なんて玲王は喜んでるけど私はやっぱり少し寂しい。


そんな気持ちが通じたのか凪くんはバトロワゲームをやめて私の手を握りながら目を瞑った。


「もう目を開けるのも息をするのも動くのもめんどくさい…」

「大丈夫、送ってやるよ！凪」

「うん、頼んだよレオ」



私の膝でスヤスヤと寝息をたてる愛しい人の頭を撫でながら玲王のW杯の話を聞いた。





(可愛い…私の推し)












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