検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:129,975 hit

7話 ページ8

.







私は徹底的に蘭から離れる為に仕事も辞めた。

電話番号も変えた。

彼に繋がる交友関係も切った。

その過程で、竜胆と切るのが1番辛かったけど竜胆と居ると思い出してしまうから連絡はしない。







君のいない日々は色褪せている。




「気に入りました!ありがとうございます」

『いえ、デート上手くいくといいですね』





私の仕事は美容師だ。
どこでも職にはつける。

なので、知り合いの居ない所に引越ししたし
あれから何も無い。





カランカランと美容室の扉が開く。






『いらっしゃいませ…………』




扉を開けたのはスーツを着た蘭だった。

〈何故ココに〉はきっと野暮だろう。


反社の彼は使える手を全て使って私を探したのだろう。
なんでわかったなんて、私には理解出来ないだろう。






「逃げられると思った?」

その一言は〈呪い〉のように私にまとわりつく。
全身で木霊する。





『どうして…』

「迎えに来たに決まってる」

『む……無理!』

「ハハッ、本気で蘭ちゃんから逃げられると思った?俺は俺のモノを手放す気はないよ」





蘭は本当に怒ったような、悲しいような顔をして私を見つめている。

そんな私達のただ事では無い雰囲気に美容室はザワザワとざわめき始める。




「Aさん、彼は…?」



店長が私に恐る恐る話しかける。
きっと蘭は一般人には見えないからだろう。

私が説明しようと口を開く前に「オレのAを気安く名前で呼ばないでくれない?」と蘭が言い放った。


そのドスの効いた声、雰囲気、
全てが美容室には不釣り合いだ。





『店長、すみません。今日早退させて下さい』

「あぁ、うん、分かったよ」









私は荷物を持ってお店を出る。
蘭は店の前で黒塗りの車と共に私を待って居た。




「乗れよ」


後部座席を開ける蘭、
私は少し危機感を覚えながらも彼の言うとおりに乗り込む。













.

8話→←6話(灰谷蘭sid)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (235 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
882人がお気に入り
設定タグ:灰谷蘭 , 東京リベンジャーズ , 東リべ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2021年12月13日 3時) (レス) @page14 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - めっちゃ泣きました……。やばいくらい素敵。大好きです…… (2021年12月8日 1時) (レス) @page9 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - あさん» ありがとうございます。私も読んでもらえて好きです!笑 (2021年12月7日 0時) (レス) id: 0def8a4c4f (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ好きです…… (2021年12月6日 23時) (レス) @page6 id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅん | 作成日時:2021年12月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。