【WT】三雲修の姉は迅悠一の彼女で最強 (ページ7)

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6話ページ7

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「ごめんね、A」

『もう、何回謝んの？』

私は迅くんの方へ振り向く、彼は今回の大規模侵攻について〈もっといい未来があったのではないか〉そんな言葉が脳裏に過ぎっているのだ。

城戸司令に聞いた。今回の大規模侵攻は迅くんのサイドエフェクトでは2番目か3番目にいい未来だったと。
そんな彼を責める人は何処にいるのだ。

『迅くん、弟を死なない未来にしてくれてありがとう。』

「もっと…もっと俺の力があれば…」

『それなら私だって…もっとラービットを早く倒して合流すれば連れ去られた人達も取り戻せたかも。なんて思ってるよ？』

「それは違う…キミのせいじゃ…『ならアナタのせいでもないよね？』…っ」

私はしっかりと彼の腕を握る。
彼が自分自身を責めて壊れてしまわないように。
私が彼の辛さを半分受け止めてあげる。

「……本当にAはいい彼女だよ」

『今更気がついたの？』

これからも彼の支えになってあげる。
大丈夫、私は強いから。

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1週間後、修が目を覚まして記者会見が行われる事になった。
城戸司令、鬼怒田さん、根付さん辺りが修に罪を押し付けようとしているのだと思う。
そうはさせない。

『もしもし唐沢さんですか？実は_____』

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記者会見会場
予想通り、修が悪い。それで全てを終わらそうとしているボーダーのお偉いさん達がいた。

もちろん修も記者の前に出ている。

「家族も友人も取り返しに行きます。」

そう呟く修の真っ直ぐな言葉に場の流れが変わった。
それにより私達ボーダーによる奪還作戦として話が終わるはずだった。

「君では力不足ではないのですか？？」

1人の記者が修に掛けた言葉により周りの声は大きくなってくる。
こんなに大怪我をした彼の遠征を犬死と思う人がいるのだ。

なんて浅はかなのだろう、戦ってない人達は…

事態の収拾が終わらず、私は唐沢さんの目配せにより壇上に上がる事を決めた。

「え…姉貴…」

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