3話 ページ4
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「何やってるんですか」
そこには三輪くんがいた。
少し寝不足そうな顔をしている。
『しゅーくんじゃん、お久』
「Aさん…帰ってきてたんですか」
『さっきね』
「そうだ、秀次悪いんだけど、三輪隊の部屋貸してくれない？ちょっと俺の可愛い彼女ちゃんが遠征から帰還したばっかりで眠そうだから寝かせてやりたいんだよ」
迅が言うのを少し嫌そうにするも、Aの様子を見て「わかりました」と了承してくれた。
それに三輪はAのことを尊敬している。
色々教えてくれるし、実力も認めている。
『しゅーくん…感謝する』
「……Aさんだからです。」
「_____ん？俺の彼女だよ秀次…」
迅はAを三輪隊の部屋に寝かせて会議に行く為に、空閑遊真と三雲修を呼びに訓練室に向かった。
私はそこで目を閉じだ。
トリオンを回復する為に。
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少しの揺れに目を覚ます。
迅に横抱きにされながら玉狛支部に戻って来たのだ。
「お、おはようお姫様」
『ん……』
「まだ眠い？部屋まで送ろうか？」
『お腹空いた…』
「分かりましたよ、お姫様」と言うと迅はリビングまで連れて行ってくれた。
そこには陽太郎、烏丸、栞ちゃん、桐絵、レイジ先輩、遊真、みんな集まっていた。
「えええ！！A、帰ってきてたの！？」
『久しぶりだね桐絵、私はさっきまで会議で眠たかったから三輪隊の部屋で寝てたの』
「言ってくれたら迎えに行ったのに」
『レイジ先輩は相変わらず優しいなぁ』
「俺も迎えに行けましたよ」
「いやいや、烏丸…一応この子は俺の彼女ね」
「迅さん、恋愛なんて分からないものですよ」
賑やかだな。と思いながら空閑遊真の横に移動して彼を抱き締める。
(うん、いい抱き心地だ)
「A先輩、胸はないけどスタイルはいいですね」
『分かるか遊真、胸はこれからだよ』
「ふむ、そういうモノなのか」
ぎゅうぎゅうと抱き締めるAを見てため息を吐く迅と烏丸、
それを優越そうに見る空閑、見慣れた光景になるだろう。
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作者名：ちゅん
| 作成日時：2021年10月14日 10時
