10話 ページ10
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朝目覚めると身体が少し重かった。
正直、一気に血を取り込むと身体が乗っ取られそうになる。
それを防ぐために私自身が足掻いている。
体力、精神力、気力、全てが消耗される。
起き上がり着ている服を脱ぐ
そしてお風呂に行きシャワーを浴びることにした。
頭から少し冷たい水を被ることによって
少しずつ目が覚める、
ズキンって痛みが走ったと思えば
無惨から思考に連絡が入る。
「A、遊郭に行ってきてくれ」
『遊郭ですか?』
「そこに堕姫〈上弦の陸〉が居るんだ。様子をみてきてくれ」
『かしこまりました。』
シャワーを止めてお風呂から上がる。
〈遊郭〉に住み着いている〈上弦の陸〉
血を分けてこい。って事だと思うけど、あの子は少し苦手なのよね。
『はぁ』と小さく溜息を吐くと私は直ぐに着替えて遊郭に向かう。
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『調子がいいみたいね』
窓から入ってきた堕姫を迎える。
彼女はすぐさま私の側まできて私に跪く。
「零様…お機嫌いかがでしょうか?」
赤い顔をしながら私の手を取る堕姫
前に聞いたが〈憧れ〉からか私に好意があるらしい。
それを聞いてから少し苦手になったのだが、上弦の陸となれば関わらないといけない。
『貴方はよく頑張ってるみたいね』
「も…もったいないお言葉です…っ!!」
『ふふ、柱を殺して取り込んだのね。前より格段に力が上がっているわ』
そっと堕姫の頭を撫でてやると私に身を任せるように寄り添っている。
『そんな貴方に褒美をあげるわ、口を開けなさい』
自分の腕を日輪刀で傷をつける。
ボタボタとAの血が流れ落ちる。
それを見た彼女は急いで口を開けてAの血を身体へ取り込む。
頬を赤らめ嬉しそうに微笑む彼女に嗚咽が出る。
「あぁ…幸福です…幸せです…」
ウットリする彼女に『これからも頑張りなさい』と声をかけてその部屋を後にする。
無惨の居る所に帰る前に私はお館様に〈伝書〉を送る事にした。
基本は姿を見えなくしているカラスに伝書を持たせ、お館様へ送る。
〈遊郭に上弦の陸がいる。〉とだけ伝える。
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時