鬼になった私と鬼を妹にもつ貴方〈竈門炭治郎夢〉

5話 ページ5

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(無惨が気になると言った耳に花札のような飾りを付けた鬼狩り…)
きっと鬼殺隊のメンバーなのだろうけど、一体どんな子か気になる。






「お腹すいた…」





Aは隊服を手に取りゆっくりと触った。

(もうこの隊服に自信をもって袖を通す事は出来ない)

私の見た目は鬼。気持ちは鬼殺隊。







「お館様…Aは、とても寂しいです…」





Aはまだ15歳で背負っているものが大きすぎる。
鬼殺隊の運命・人間の運命。そんな重荷を背負って彼女は生きているのだ。








突然部屋にいるAの脳内(思考)に無惨が話しかけてきた。




「A」

『はい、無惨様』

「上弦の参の元へ行き加勢するんだ。柱がいる。参が押されている。」

『かしこまりました。』




(柱…の誰かと…)かつての仲間とあいまみえる。
これ程までに嫌なことはない。






なぜ、こんなにも残酷なのだろう。
未来の為に今が犠牲になってもいいなんて。






こうしてる間にも鬼殺隊の人達が命を落としている。
無害な人達が命を落としている。


分かっている、私は動けない。
私の役割は未来のための役割




今は耐える時。



そう自分に言い聞かせる。
もう取り返しのつかないくらいに、私は鬼になり500人以上の人を食べた。


その後は無惨の血を飲み過ごしている。
不思議とお腹が空かず飢えがない状態になれる。


その代わり身体や思考が支配されそうになる
かなりの痛みも生じる。


何度も、何度も死にたいと思った。
殺してくれと思った。


お館様……
私は必ずやり遂げます。


未来の為に……









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