17話 ページ17
.
師範との出会いは突然だった。
ある村に鬼が出た。
その鬼は女性を好んで殺すらしく私と炎柱の煉獄さんが派遣された。
その際は私は柱ではなく、隊員だった。
つまり〈囮〉鬼を呼び出すための役割だったのだ。
小さい頃から産屋敷に仕えている家系だったため、囮や身代わりなど沢山の依頼をこなしていた。
今回も〈囮役〉で同行したのだが、
「ウム!!!やはり囮って言うのは嫌いだな!!!」
『は…い?』
この人は大声で目を見開いて何を言っているのか。
これが私の師範の第一印象だった。
それから炎柱との任務が増えた。
何度も囮や身代わり役などしようとする度に断られる、そして天性なのだろうか、囮や身代わり役がいなくてもすぐに鬼を見つけ出して殺す。
そんな甘えた状況に慣れた時だった。
煉獄さんが居ない任務で私はピンチになっている。
村人の子供を庇ったため、利き腕をやられたのだ。
それにより血が溢れ出てて刀が握れない。
子供に『貴方は早く逃げなさい』とだけ伝えて私は気持ち悪い形の鬼と対面している。
「オマエ、子供なんて庇うからそんなに怪我するんだよ。庇わず子供事ワシを切っておれば」
おじいさんのような鬼が奇妙に笑っている。
産屋敷に仕える家系、そんな私が人を守らず切れると思っているのか?反吐が出る。
しかし、上手くやればよかった。
もっと上手くやれれば怪我すること無く鬼を退治出来たであろう。
(煉獄さんの優しさに甘えすぎた…)
少なからず、警戒心が緩んでいたのか、心に甘さが出ていたのか、判断を鈍らせた。
「オマエ…見た目もいい!!美味そうだ!!ジックリ部位ずつ楽しんで喰ってやる…」
ニヤニヤと近付く鬼
(あぁ…ここまでだ)
そう思った瞬間に「炎の呼吸 弐の型 登り炎天」
そう聞こえてきた時には鬼が切られていた。
.
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←16話
518人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時