14話 ページ14
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『宇随さん、お久しぶりです』
「………煉獄千寿郎が死んだそ、お前の師範だ」
『存じております。____私が殺したんですから』
「______アイツは…お前が鬼になった後もずっと信じてたぞ」
宇随さんの目を見ると真剣な顔をして私を見ている。
その目は〈憎悪〉と言うより〈悲しみ〉の感情の方が正しいと思う。
「て…天元さま…コイツは…」
「悪いが妻達は助けてくれないか?」
「天元様!!!!!」
「お前達は下がっていろ、Aを殺すには柱が4・5人くらい必要だ。」
泣きじゃくる妻達は宇随の指示の元、離れる事になった。そして2人きりになった。
『_____相変わらずですね』
「妻を守るのが夫だろ」
『その甘さが招いた怪我だと分からないのですか?』
「はは…言うね。俺の最後にはハデだろ?」
Aは宇随の腕にそっと触れた。
しかし彼は腕に触れた私の手をギュッと握ったのだ。
ビックリした顔で彼を見ると「……柱は誰1人お前を疑っていないし、恨んでる奴はいねぇよ」と満面の笑みで微笑んでくれた。
なんで…こんなにも優しいのだろう。
『血鬼術…相殺』
自分自身の血を使い、毒や血を相殺する血鬼術
これを使うことで無惨の支配も逃れているのだ。
「っ…………は…」
宇随に血鬼術を施した。彼の身体が青い炎で燃えている。しかし次の瞬間、彼は生きている。
それは本人が1番驚いている。
「なに…生きてる…毒が消えた。」
『宇随さん…お願いがあります。』
「_____なんだ」
『藤の花の毒をください。』それは胡蝶が各柱に持たせている猛毒だ。
彼は彼女が自害する気なのが分かった。
理由を聞けば理解は出来る。
しかし恩人を…裏切ったと思った彼女が鬼殺隊を3人も助けた事実を受け止められない。
信じていたが、助けられると思っていなかった。
宇随は躊躇している、しかし彼女が『私がもし…助かる可能性はこれしかないのです。』と言われて胸ポケットから藤の花の毒を取り出した。
そして彼女に渡した。
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時