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12話 ページ12

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彼の身体に手をかざす。



『血鬼術…相殺』

「ああああああ…っ!!」



私の血鬼術を彼の身体に入れる事で毒の相殺を行う。
「むー!むー!!」
泣きながら私をポンポンと叩く鬼の女の子に『大丈夫よ』とニッコリと微笑む。

その子は私の笑顔を見て叩くのをやめて炭治郎を心配そうに見つめる。





『これで大丈夫よ』

「っ……毒が…消えた……」



目の前にいるAさんをみるとニッコリと微笑んでいた。
その瞳には〈上弦の零〉と書かれていた。
なぜ彼女は鬼になったのだろうか。





「むー!むー!!!」



禰豆子が炭治郎を背中に乗せる。
そしてAの服を引っ張り違う方向を指さす。
そこには善逸が「たんじろ〜〜」と力なく叫んでいた。
禰豆子におぶられて炭治郎は善逸の元へ行く。





「善逸!無事か、良かった!!」

「無事じゃねぇよおおお、起きたら身体中痛いよぉぉぉぉ」

「伊之助は?」

「そうだ…!伊之助の心臓の音が弱まってる!あっちにいるから助けてやってくれ」





善逸に言われた方を見ると横たわる伊之助がいた。
身体中に毒が巡っているのだ。もう時間が無い。

バッと炭治郎はAの方を見つめる。
そして「Aさん…!お願いします!!仲間を助けたください!!」と懇願してきたのだ。






(これ以上使うと無惨にバレてしまう)
計画が駄目になってしまう。
私が躊躇していると目の前に炭治郎が現れた。
そして両肩を掴んで必死の顔をしてAを見る。




「Aさんなら救える命があるんです!!お願いします!仲間を助けてください!!!」

『……っ………わたし……』

「お願いします!!助けてください!!」

『_________分かった…』






〈救える命があるんです〉何人見捨ててきた?
むしろその命を何人〈喰ってきた?〉自分に反吐が出る。
無惨が怖いと言うより、計画が…台無しになる方が怖い。



猪の彼の身体に自分の手を当てる。
『血鬼術…相殺』



「うあああああああ!!!」
伊之助の苦しむ声、それを聞いた善逸が「大丈夫かぁぁ〜〜」とこちらに叫んでいる。



「大丈夫だ!!」と返す炭治郎
そして伊之助の毒が中和され相殺された。









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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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天ヶ瀬(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです最高です、、、😭😭 (11月9日 12時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 更新待っています! (2021年10月23日 16時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年10月23日 11時) (レス) @page17 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
凪砂(プロフ) - 凄く良かったです!更新頑張って下さい!応援してます! (2021年10月15日 14時) (レス) id: 6f72d47d53 (このIDを非表示/違反報告)
花橋りな(プロフ) - 更新待ってます! (2021年10月9日 13時) (レス) @page16 id: 5c2392d27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年9月27日 10時

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