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「.....これ、本当に大丈夫なの.....?」
「ええ、とても似合っているわ」
「Aかーわいー!写メ取らせて取らせて!」
「あーしのセンスを舐めないでよねー」
私はまた.....半ば無理やり、彼女たちの「実験」に付き合わされることとなった。
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「ほらほら、皆にみてもらおーよ!こっちこっちー!」
「え、ええ!?」
メグメグは彼女のものとは思えない力で、私の腕を引っ張る。
連れていかれる先は大方予想がついている。
「いや無理無理無理無理!こんなの絶対に似合わない!やだやめて無言でガトりん向けないで」
「静かにお聞きなさい」
「あーあー、Aがサイレントになっちゃったしー.....」
私はただ皆に見せたくないの一心で抵抗をつづけた。
.....その時。
「騒がしいですね.....何かー.....」
「あっ、ダムダムじゃーん!ねえねえ見て見て、Aのワンピース姿!!」
「...............兄さん..........」
そう。
私は三人に、「ピンク系のちょっとフリフリがついた可愛いワンピ」なるものを着せられていたのだ。
当然こんなものを着たことはおろか、見たこともなかった私は拒否反応を起こしている。
突然妹の奇妙な姿を見せつけられたせいか、兄さんは完全にフリーズしてしまっていた。
お願いだ。
お願いだから、何かいってくれ。
「......A」
「.....な、なに.....?」
パアン!
「えっちょ、に、兄さん!?」
「あ、ダムダムがナタデココになったー」
急にナタデココ.....倒された後みたいになってしまった兄さん。
私は理解が追い付かなかった。
「これを人は尊死というんだしー」
「.....まさかここまでとはね.....」
「あれー?なんか楽しそうなことしてるね?」
「あっテステスー!聞いて聞いて、これ応用したらもっと面白いことできるよ!」
「...............え?」
その後、兄さんを含め約三名がリスポン地に戻ったという。
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作者名:夜蒼空 | 作成日時:2020年4月20日 10時