氷砂糖4つ ページ5
「姉様！！」
たたたっと駆け寄ってくる足音。
僕は思わず頬を綻ばせた。
「久しぶり、ソーン！」
ぎゅっと抱きしめると、ソーンは嬉しそうに抱きしめてくれた。
本当に弟が可愛い。
「僕、ずっと待ってましたよ......姉様のこと。......一緒に来てもらえなかった時、もう２度と......会えないんじゃ、ないか、って......」
ぐずぐずと鼻をすする音がした。
本当は断りたくなかったんだけどね、
「......僕の仕事が済んでから、二人と一緒に生活できればいいなって思ってたんだ」
また会えてよかった。
だって。
「兄さんとソーンは、僕の大事な兄弟だから。」
そういってソーンの頬に伝う涙をぬぐう。
へへ、と嬉しそうに笑うソーンの顔は、僕が今まで見てきたものと全く変わらなかった。
「......そっか」
二人は変わらないんだね。
それだけでも......
僕は幸せ、だよ。
「姉様！せっかくなので施設内を少し回りませんか？僕が案内します!」
「......うん！」
ーーーーーーーー
「よお、新入りか？あのカタコトマシーンも物好きだなア」
「......A＝ユーリエフと申します。......何か？」
「わりィわりィ、そんなマジになんなって......ってかお前本当にユーリエフの二人を足して２で割ったような顔してんな」
「...」
「ところでお前......女なんだろ？ほら、特に胸の」「１３殿、俺の妹に何か......？」
「うお、ガチの方きたじゃねーか僕ちゃんやられちまう」
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作者名：夜蒼空 | 作成日時：2020年3月29日 14時
