【＃コンパス】氷砂糖のような (ページ39)

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氷砂糖38つページ39

.....ドクリ。

心臓が大きく波打った。

その場に居た全ての者が、時間をかけて言葉の意味をやっと理解する。

「.....そんな！どうにかしてでも二人を助ける方法は.....！！」
「そうだよ、待ってよvoidoll！」
「バグの発生源はわかっているの？」

次々に皆が質問をする。
テスラがバグについて聞くと、アーカーシャは無機質な声で淡々と告げた。

「.....詳シクハワカッテイマセンガ.....マダバグハ何処カ二潜ンデイルヨウデス」
「.....つまりはまだバグ単体で、誰かが乗っ取られているわけではないのかい？」
「ソウイウコトニナリマス」

.....もしかして。

「.....閃いた！ボクにいい考えがあるよ！」

「.....ああ、僕も思いついた」

思いついた内容はほぼ同じだったらしく、テスラがvoidoｌlに作戦の内容を伝える。

「.....ソンナコトガデキルノデショウカ」

「やるしかないよ。.....繰り返さないためにも。」

そういうとvoidollは心当たりがあったらしく、目を細めるような表情をした。

「管理者権限ヲフル活用シマス」

.....今度こそは。

「.....二人を救うためには、ここにいる全員の力が必要なんだ。.....できるかい？」

『勿論！』