【＃コンパス】氷砂糖のような (ページ38)

今日:18 hit、昨日:20 hit、合計:48,257 hit

氷砂糖37つページ38

「.....あの時と同じなら、彼女のもとにバグが降りかかっているはずだよ」
「.....まさか、それを取り除こうとでも言うのですか」

察しの良い彼はすぐに気付いたが、そんなの無理だと肩を落とす。

「あの時.....バグの発生源は掴むことが出来なかった。.....管理人でも無理なら、俺達には到底.....」

「きゃあっ！」

突然、ジャンヌの悲鳴が聞こえた。
何事か。

僕たちも他の皆と同じように、ジャンヌの元へ駆けつける。

「何があったんだ.....！？」

ジャスティスが目を見開く。

その先には.....

　 .....バグに侵されたソーンが倒れていた。

「嘘だろッ.....触れただけで感染するなんて.....」

今回のバグは、今までのものとは比べ物にならない程強力だった。

ところどころノイズを引き起こしていて、とても辛そうだが意識はあるみたいだ。
このままじゃ.....全員に広がってしまう。

「.....アーカーシャ！」

「.....皆サン、落チ着イテ聞イテ下サイ」

「.....コレ以上ノバグノ拡大ヲ防グタメニハ、今感染シテイル方々ヲデリートシナクテハナリマセン」

「.....それって」

「.....ソーンサンとAサンノ、デリートヲ開始シマス」