【＃コンパス】氷砂糖のような (ページ28)

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氷砂糖27つページ28

思いのほかハーブティーは好評で、かなり長い時間のんびりしてしまった。

あと少しで昼食。
もうそんな時間か......

「兄さん、昼食直前で申し訳ないんだけど.....今度はフリーバトルってところに行ってみたいな」
「ああ、勿論いいぞ。今ソーンは何か手伝っているようだから二人で行ってみるか」

つまりはソーン以外の人と共闘するのか......きちんとサポートできるだろうか。
少し不安になりつつも、私は兄さんとバトルアリーナに向かった。

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「......おや、君たちが僕の味方かい」

味方には零夜が来た。
零夜って確かスプリンターだよな......

「君はよく前線に突っ込んでいくから心配なんだよね.....」
「......？私、バトルするのはまだ二回目なんだけど......」

おかしなことを言うな......
すると零夜ははっとした顔になり、すぐに謝ってきた。

「済まないね、別の世界線の君と勘違いしていたよ。この世界の君はとても慎重だからね」
「は、はあ......？」

世界線が変わるとそこまで人柄が変わるのだろうか。
いずれにせよよくわからない。

それにしても、何故彼はほかの世界線の私のこともよく知っているのだろうか。
偶然？......まあ、気にするほどでもないだろう。

「ほら、敵が見えて来たぞ」

マッチングが終わったようで、向かい側には敵の姿が見える。

メグメグにデルミン、ルルカか......

恐らくメグメグはCに来るのを狙うだろうな。
零夜に先に触ってもらって、あとから私と兄さんで追い打ちをかけよう。

「バトルの始まりです」

私たちは勢いよく、リス地から飛び降りた。