彼なりの愛情表現、？【青】 (ページ18)

今日:21 hit、昨日:2 hit、合計:54,973 hit

濵ちゃん先輩ページ18

「…流星、どうしたの？」

私の腕を掴んでいたのは紛れもなく流星だった。

『...どこいくん、』

｢...え、と、濵ちゃんとご飯食べる約束したから一緒に食べに行くの。｣

そういうと流星は目を伏せた。

『...俺と一緒に食べへんの？』

「流星…」

なんだかいつもの流星じゃなくて、放っておけなかった。

濵田「Aちゃん～早くしてや～。」

濵ちゃんが待ちくたびれたみたいです

「あ、うん！今いく！流星は、...行こ！濵ちゃんなら良いって言うと思うし！」

『...ん。』

濵ちゃんに流星も一緒でいいか聞いたらもちろん！嫉妬させる大チャンス！ってテンションあげてた(笑)

…嫉妬してくれないと思うけど。

濵田「なあなあ、Aちゃん、今度美味しいご飯屋さん見つけたから一緒にいこーや！」

｢あ、うん！濵ちゃんが連れていってくれるなんて、美味しいとこなんだろうなぁ｣

ちらっと濵ちゃんをみるとうんうん、ってうなづいてくれた。

『……』

流星は顔を顰めたまま私の横を歩いている

濵田「なぁ、どこ向かってるん？」

「え、じゃあ濵ちゃんてきとーに歩いてるだけ？」

濵田「うん、だってAちゃんが連れていってくれるって思ってたんやもーん。」

まじすか…

『...なら、教室で食べようや』

濵田｢おおっ、そうするか！藤井くん頭ええなぁ｣

まあ行く場所ないなら普通そうだろうけどね。濵ちゃんはどこか抜けてる

濵田｢なんやこれ！このたこさんウインナーめちゃくちゃ上手いやんけ！｣

「...普通のウインナーだよ。」

あーあ、慧にご飯とおかず半分あげたらすんごいがっついてるwなんかお米口についてるし笑

「濵ちゃん、口にご飯粒ついてる(笑)」

濵田｢えっどこや！Aちゃん！とって！｣

え、私ですか。

まあいっか。

ご飯粒を取ろうと濵ちゃんの口に手を近づけた瞬間……

ｶﾞｼｯ

『ええ加減にせえよ。Aちょっと来て。』

今まで黙っていた流星が私の手を掴んで教室を飛び出した。周りはキャーキャーうるさいし。

濵ちゃんを見れば目をまん丸にして固まっていた。