漆拾漆話 ページ33
ななもりside
りけんくんから莉犬くんのメモを受け取って、俺とるぅとくんはみんなよりも早く夕食を取って就寝。
部屋で寝る前に日報を書いていると、キィと小さく部屋のドアが声を上げた。
な「誰?」
灯油ランプを持ってドアに向かうと金糸雀色の襦袢を着て小さくドアを開いて不安そうにこちらを見つめる末の弟がいた。
な「るぅちゃん?どうしたの、具合悪い?」
そう問いかけながらドアを開けて中に招き入れた。
る「そうじゃないんです、ただ…」
と言って言葉が詰まった様子のるぅとくん。
ジェルくんが心配なのかな?
それとも自分のせいで迷惑かけたと思ってるのかな?
どちらしても『眠りにつけない』ということだけは確かだ。
明確な理由はわからないけど言いにくい事なんだろうね。
あんまり深く問わない方が良さそう
な「そっか、じゃあ久しぶりに一緒にねる?」
冗談まじりに言った言葉だけどるぅちゃんは小さく頷いた。半ば驚きながらもちゃっちゃと日報を書いて一緒に布団に入る。
るぅとくん、何回も寝返りをうってるからやっぱり寝れないのかな。
な「るぅちゃん、寝れないときは羊を数えるといいよ。お兄ちゃんがやってあげる」
半分寝ぼけながらこう言った記憶はある。
な「ななもり羊が1匹…ななもり羊が2匹…」
そうして80匹ぐらいまでいった頃。
る「あの、なな兄…そろそろうざいです」
まあ普通に傷ついたよね。よかれと思ってやった事なのにさ、『うざい』って言われるんだよ?
そんな悲しいことある?いや、弟に邪険にされる事を悲しいと思わない人だっているけど。少なくとも今の俺は悲しい。
羊を数えるのをやめてゆったりとしたリズムでるぅとくんのお腹あたりをトントンと優しく叩く。
小さい頃はコレですぐ寝てた気がする。
今も変わらないみたいですぐにスヤスヤとした寝息が聞こえてきた。
な「おやすみ、るぅちゃん」
俺も安心して目を閉じる。夢の中へと飛び立った。
ちなみに朝起きたらななもり羊の復讐だと言わんばかりに布団が全部取られててめっちゃ寒かった。
ななもり羊、そんなに嫌だったかな?
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作者の独り言
関連タグってあるじゃない?あれに他界隈のタグや他の占ツク作者様の名前のタグ付いたりしてなんか嫌だなって。
特に他の占ツク作者様の名前のタグ。
書いてるの私なのになって思うんですよね。しょうがないのかもしれないけど。
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スイートポテト丸 - 緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当さん» ありがとうございます!!なるべく早めに参章入りたいと思ってるのでしばしお待ちください(๑˃̵ᴗ˂̵) 良いお年を! (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - 朱莉@すけふれさん» ありがとうございます!そろそろ莉犬くん編の最終調整に入りますので一月中旬ぐらいから再開予定です!お楽しみに! (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ごりらさん!ありがとうございます!!尊敬…!?え、めっちゃ嬉しいです… (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - スイートポテト丸さん» 第弐章、完結おめです!!莉犬君の過去編待ってます!!よいお年を(*^-^*) (2021年12月31日 11時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - とっても面白いです…、。尊敬…。 (2021年12月31日 1時) (レス) @page50 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイートポテト丸 | 作成日時:2021年9月3日 22時