漆拾伍話 ページ30
ころんside
莉「え!?いくらで…!?なんで!やってくれないの!?」
狼狽してそう言う莉犬くんに毛虫でも見るような目で淡々とりけんくんは話す。
り「タダでやるわけなくない?たしかにボクはそのメモを3分で届ける事ぐらいできるけどさ、それに見合うものがなければやる気も起きないよねぇ?」
この子、るぅとくんと仲良くできそう。
あいつに頼み事をする時、いつも同じようなこと言ってくるし。
『なんでよぉー!』と泣きつく莉犬くん。
こんな兄ちゃん知りたくなかったよ…なんかこっちが申し訳なくなってくる。
莉「じゃあわかった!今度きさらぎで“ぱるふぇ”買ってあげるから!」
“ぱるふぇ”て。いちいちそこを強調しなくても。
ちなみに説明しとくとぱるふぇは生クリームとアイスが乗ったデザートの事ね。令和で言うパフェみたいなやつ。
それを聞いたりけんくんは、嫌そうな顔をして舌打ちをした。
それでも莉犬くんが『お願いだよぉー!』と半泣きで頼み込んだら『まあいっか』と妥協してくれたみたい。
よかったね、お兄ちゃん。
メモを受け取ったりけんくんは光の粒子になって飛んでいく。ちょうど、自宅の方角だ。
莉「あの…ころちゃん……」
それをみていたら莉犬くんがおずおずと話しかけてきた
こ「ん?何?」
莉「俺がりけんくんに泣きついた事、みんなには内緒にしといてくれる?」
恥ずかしそうに下を向きながらそう尋ねてきた。
なんだ、口止めか
こ「え?別にいい…」
そこまで言って気がついた。
コレって莉犬くんの弱みを握れるチャンスなんじゃない?
こんなチャンス、なかなか来ないよ。みすみす逃してたまるか
ニンマリ笑って言い直す。
こ「えぇー?どうしようかなぁー???まあ莉犬くんの態度次第かなぁー???」
頭の後ろで手を組んで帰り道を再び歩き出す。
莉「え、え、え!?ころちゃん!!ちょっと!?頼むよぉー!」
小走りで莉犬くんが追いかけて頼み込んでくる。
ちょっと面白いかもしれない。
ともあれ、完璧超人だとか言われてたお兄ちゃんの人間らしいというか、おっちょこちょいな面が見れてちょっと嬉しいかも。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも作者です!
更新サボってすみませんでした!!!!!
そして気がつけばお気に入り登録者様が70名を突破しておりました!
ありがとうございます!!
引き続き亀更新ですがよろしくお願いします!
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイートポテト丸 - 緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当さん» ありがとうございます!!なるべく早めに参章入りたいと思ってるのでしばしお待ちください(๑˃̵ᴗ˂̵) 良いお年を! (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - 朱莉@すけふれさん» ありがとうございます!そろそろ莉犬くん編の最終調整に入りますので一月中旬ぐらいから再開予定です!お楽しみに! (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ごりらさん!ありがとうございます!!尊敬…!?え、めっちゃ嬉しいです… (2021年12月31日 22時) (レス) id: dc85d54b13 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - スイートポテト丸さん» 第弐章、完結おめです!!莉犬君の過去編待ってます!!よいお年を(*^-^*) (2021年12月31日 11時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - とっても面白いです…、。尊敬…。 (2021年12月31日 1時) (レス) @page50 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スイートポテト丸 | 作成日時:2021年9月3日 22時