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「聞いたか？ナギサ。転校生が今日から来るらしいぜ？」
「うん、昨日烏間先生からメール来てたね。…この時期に転校生って…杉野、どう思う？」
「正直…そう言うことだろうね。」
二人の少年は、もう一度携帯の画面を見つめた。
「おはようございます、Aさん、咲夜さん。今日から君たちの担任n(「随分大きなタコがいたものね。たこ焼き何人前作れるかしら。」
「咲夜、こんなの食べたらお腹壊すわよ？」
「そうですね。」
「にゅやっ！先生の話を最後まで聞いてください！」
「へぇー、あなたが今日から私達の担任、と言うわけね。正直私達問題児枠だから覚悟した方がいいわよ？」
「ヌルフフフフ。しっかりお手入れしてあげます。君たちこそ覚悟するように。」
「あー？お手入れ？そんな話は聞いてないけれど…咲夜、何か聞いてる？」
「いえ、なにも。」
「先生はね、手入れするのです。錆びて鈍ってしまった暗殺者の刃を。」
「ほー。でも私たちはしばらく暗殺に参加するつもりはないわよ？」
「え！？何故ですか！？」
「そういう契約のもとにきているから、かしら。」
「にゅや、君達は暗殺者ですか？」
「いや？暗殺なんてしたこともないわ。あいにくナイフは使えるけれど銃なんて触ったこともないし。」
「私も同じく、ナイフは扱えますが銃は初めて触りますわ。」
「にゅや…そうですか。しばらくは君達の暗殺が見れないとは残念ですねえ…。」
「心配しなくても指示があればちゃんと殺しにかかってくるから安心しなさい？」
紅い瞳にに標的を捉え、少女は不敵な笑みを浮かべる。目の前の生徒が言ったことが嘘か真か分かりはしないが、目に映っている大層な自信から、どのような暗殺をしてくるのかターゲットは興味が湧いた。
「ヌルフフフフ。殺せるといいですね、卒業までに。」
「ガキのくせに大層な自信ね。」
呆れたように英語教師が口を開く。
「だいたい銃も触ったことないようなガキがそう簡単に暗殺なんてできるわけないでしょ？」
「A様のことをあまり悪く言うようなら私がお相手しますよ？」
突然の殺気に教師はほんの少したじろいた。
「咲夜。落ち着きなさい。英語の教師は私達の標的ではないわ。それに彼女からすればそう思うのも当然だわ。」
「様…とは、Aさんと咲夜さんはどのような関係ですか？」
「んぁ？メイドとその主…の友人？かしら？」
「そ、そうですか…。」
担任はもう一度二人の生徒を眺めた。
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作者名：夜桜 | 作成日時：2020年10月10日 18時
