天女と魑魅魍魎の主Part4 (ページ10)

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家

今ごろ楽しんでるのかな？リクオ様たち

それにしても、氷麗と若は何とかごまかせたけど、なんだろう、すごいだました感じになってしまって罪悪感が．．．

さっきからゆらと目が合わないなぁ。

貴方「はぁ～。」

朝からなんでこんなにつかれなきゃいけないの

ゆら「なんや、えらい疲れとるやん」

貴方「もとはゆらのせいだから」

ゆら「ふーん、まぁ、ゆっくりしていき」

貴方「うん。それで？どこから聞きたいの？」

ここはゆらの家。

ゆら「うち、あの時のこと後悔してるんよ」

貴方「もしかして、道楽街道のこと？ゆらが気にすることじゃないよ。私がただ弱かっただけ」

ゆら「それでも、道楽街道でみたAはもしかしたら死ぬんじゃないかと思った。助けようとしたけど、逆に助けられてAにけがを負わせた。何やってたんやろな。」

貴方「．．．」

ゆら「Aだけは失いたない。私のかけがえのない友達やんか」

”A姉！いつかな一人前の陰陽師になって守ったるな！”

ふとよぎったゆらの幼き頃。成長したんだなと改めて感じた。

貴方「そうだね。私もゆらを失いたくないの。コワかった。ゆらを失うのが。」

ゆら「A．．．」

貴方「だから、約束しよう。どんなに厳しい戦いになっても生きて帰るって。」

ゆら「うん！」

貴方「やっと笑った。私の顔見るなり目は合わせないし、目を合わせたかと思ったら思いつめたような顔するから。ゆらは笑顔が似合うから。」

ゆら「そうなん？でも、Aに話したら気持ちが落ち着いてきたわ」

貴方「良かった。ひと段落したし、私は帰ろうかな」

そういって帰る彼女を

ゆら「＿＿＿＿＿＿＿＿」

貴方「！いいってこと！いつでも力になるからね」

”ありがとう、A姉”

懐かしい呼び方に心が綻ぶ。