天女と魑魅魍魎の主Part4 (ページ33)

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妖怪は悪だろうかページ33

でも＿＿＿何もできひんかった

妖怪同士が争ってたあの晩

私は殺されてもおかしくなかった

あいつとAがいなければ

助けられた百鬼を率いるあいつに．．．友に．．．

おれは陰陽師が倒さなあかん敵のはず．．．

そいつに．．．人を守れと言われた

二度も私を救ったあいつは

ホンマに絶対的”悪”なんか？

ゆら「．．．ダメや！！ダメやダメや！！そんなこと考えてたら集中や！妖怪は倒すべき敵なんや！！」

リクオ「花開院さん？」

貴方「ゆら？」

リクオ「やっぱり．．．こっちにいたのか．．．」

ゆら「．．．奴良くん？A姉？」

清継「どうだい？みんな見つかったかい？花開院さんは！！」

巻「あのねー！！浮世絵町中さがすたって広いんだから無理だよ～」

清継「そんなことないよ！！あきらめなければいつかきっと通じ合えるさ。早くしないと夏休みが終わってしまうよ」

清継たちはゆらを探していた

リクオ「A．．．姉？え！？」

ゆら「あ、えっと。この子大人っぽいやろ！うちが京都にいたときはこう呼んでたんよ！な？」

貴方「う、うん。学校になかなか来ないと思ったら、修行してたのね。」

いつの間にかまた呼び方戻ってるし

リクオ「もう夏休みに入っちゃったよ」

ゆら「知ってる．．．終業式は顔出したから．．．奴良くん．．．A姉．．．二人？」

リクオ「え？」

ゆら「いつもまわりに誰かおるやん．．．及川さんとか」

リクオ「あ～～～(そういう認識なのか．．．)」

貴方「実は今みんなで手分けしてゆらを探してるの」

ゆら「みんなで？なんで？」

リクオ「そう！清継くんたち心配してるんだよ！！連絡つかなくて、また旅行行くからって！！エースがいないと始まらないってさ」

ゆら「．．．私なんか．．．みんなの前になんか出られへんよ。情けなくて。全然妖怪から守らへんし．．．」

貴方「全く．．．またネガティブなこと言って」

するとゆらにデコピンをした

ゆら「うっ、痛っ！A姉、なにすんねん！」

貴方「少しはポジティブなこと考えなさいよ。ゆらの頑張りは私が一番知ってる」

ゆら「A姉．．．」

できれば、見られたくなかったな。こんな情けない姿

リクオ「すごいね、修行なんて。」

ゆら「えっ」

リクオ「進んでこんなとこに来て修行なんて誰にでもできることじゃない。すごいな花開院さんは．．．憧れちゃうよ！」

ゆら「．．．」

奴良君

リクオ「あ、尊敬するって意味ね！」