天女と魑魅魍魎の主Part4 (ページ23)

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終結ページ23

品子「．．．」

邪魅って本当は悪いやつじゃないの？なんで助けたんだろう

品子「邪魅．．．どうして．．．？私たち一族をうらんでいたんじゃないの．．．？」

夜リク「．．．」

貴方「．．．」

邪魅「お前は．．．殺した妻の子孫でもあるが、主君の子孫でもある」

夜リク「こいつはただ”主君”に尽くしていただけだー」

邪魅「ずっと．．．あんたたち一族を守ってたんだ」

うらんで死んでいったわけではない

死してなお

あの人を守らなければ＿＿＿＿と思っていた

立派な方だった。

ただあなたより先に死に

あの方を守り切れなかった無念が＿＿＿＿

私を．．．さまよわせたのだ．．．

品子「あの．．．誤解してごめんなさい。おかげで．．．助かったわ．．．守ってくれてありがとう．．．！」

邪魅「！」

ずっと長い間

君主の子らを守り続けた

その一言が欲しくて私はあの方を守り続けた

貴方「(やっと誤解が解けて邪魅にとっての使命を果たすことができましたね)」

夜リク「．．．見上げた忠誠心だな」

邪魅「どこの者かは知らぬが．．．このご恩は＿＿＿」

夜リク「俺は奴良組若頭奴良リクオだ」

貴方「私は天女一家如月組総大将補佐如月A」

夜リク「俺はいずれ魑魅魍魎の主となる」

邪魅「は．．．(奴良組若頭．．．あの方に似ている。天女か．．．まさか娘か？)」

夜リク「その為に．．．自分の百鬼夜行を集めている。俺はお前のような妖怪が欲しい！！」

邪魅「．．．！」

”お前が気に入ったぞ”

”ワシの近くにいろ．．．”

若総大将”邪魅、俺と盃を交わさねぇか”

その姿が．．．邪魅にはかつての主君が重なるように見えた

リクオはその晩

妖怪・邪魅と．．．盃を交わした

邪魅の漂う家・完