天女と魑魅魍魎の主Part4 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:8,761 hit

品子の苦悩ページ16

神主「憑き物落としができなかった家はみんなこの街を去った。さもなくば”最悪”のことになるかもしれないだから...」

品子「...」

だったら何なのよ。このまま殺されろってこと？

全「...」

途端に空気が暗くなる。

ヒソヒソ

女「あ、菅沼さんちの子だわ」

女「あそこも邪魅憑かれ出したらしいわ」

女「近寄れないわいやね～」

巻「な～にぃ感じ悪っ。品子ちゃんをまるで悪者みたいに」

鳥居「気にしちゃダメだよ」

巻「品子ちゃんのせいじゃねーじゃん」

リクオ「(邪魅(ようかい)のせいで...早く...何とかしないと...」

ポン

清継「よし！！海に行こう！」

巻「へっ...」

清継「気分を晴らすには海が一番！！」

意外な一言に全員呆然していた

巻「どーした清継くん！？」

清継「作戦を練るにも機運が落ちてちゃー出るものも出ないよ！！この際パーッと行こうじゃないか！？」

巻「いいい！！ナイスアイディアよ清継くん！！まさかその口からそんな言葉が出るなんてええええ」

リクオ「(みんなの気分が明るくなった！！さすが清継くんだなぁ)」

ザザァァ

海が一面に広がってるもののそこには漁船が止まっていた

巻「ぎょせん...」

泳げねーし

清継「しまった...まさかこの街がカニの産地で有名だったなんて！！知らなかった～！！」

巻「てめーはマジでいつもこーだなぁああ！！一瞬でも男前に感じた私らがバカだったよ」

カナ「せっかく水着もってきたのにね」

くすっ

品子「ありがとう、元気...出たよ」

巻「え...どして？こんなおバカに付き合わされたのに！？」

品子「うぅん...みんなが来てくれただけで心強いの...邪魅の出る家は...町の人からもあまりよく思われないから...清十字団みたいな仲間がいるってことが本当に私は...うれしいの！！」

彼女は涙を浮かべながら微笑んだ

品子「ありがとう！本当に来てくれてありがとう」

巻「いやあ...まだ何もしちゃいませんが...」

清継「そうだよ！！僕らはまだ何もしちゃいないぞ！今夜こそ邪魅を捕まえるんだ！！」

巻「まだ言うか！」

清継「ボクはハンターだからね！」

男「おいおい～バケモン憑きのその娘にゃかかわらんねーほうがいいぜ...？」

清継「！！」

品子「あっ」

ハセベ「菅沼のおじょ～さんここにいたのかい？家に誰もいないからさがしたぞ。ひひひやばいことになっちゃう前に」

男「早く出た方がいいぜぇ～」

ハセベ「ん？」