天女と魑魅魍魎の主Part4 (ページ12)

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邪魅の漂う家④ ページ12

邪魅「その娘に近づくな」

リクオ「え」

確かに声が聞こえたが、周りを見ると誰もいなかった

なんだ．．．今のは．．．

清継「お？お邪魔します．．．」

すると、そこの部屋はお札がびっしりと貼られていた

鳥居「な．．．なんか」

巻「すごい．．．お札の数ね．．．」

母「品子ちゃん、お祓いなら神主さんが毎日来てくれてるじゃない」

品子「だって効かないんですもん。そこの神社じゃ」

母「品子ちゃん！？」

神主さんも心なしか落ち込んでいた

品子「ここよ。昨日もここに出て．．．私に覆いかぶさるように」

そいつは私をじっーとみるの

清継「覗き込むだけなんだね？」

品子「これを見て。昨日はこうして跡がつくまで強く．．．にぎられたの！」

品子の腕にはくっきりとつかまれたような手形のようなものが

全「え？」

リクオ「(さわってくるのか．．．)」

鳥居「ちょっと．．．話が違うじゃんかー！？」

巻「危害加えてるじゃないのー！！ゆらちゃんは！？あと、Aに連絡できないの！？」

清継「さぁ．．．最近学校も休みがちみたいなんだよね。A君にも連絡したんだが、繋がらないみたいなんだ」

巻「はぁ！？なんで！？」

リクオ「(A、そういえば朝早くに出かけたし、連絡取れるはずなんじゃ？)」

品子「もう次は．．．何されるかわからない。私．．．怖いんです」

お願い．．．

邪魅から守って！！

鳥居「護衛は男子に任せてねよ～」

品子「こんなに清十字に女の子がいるなんて思わなかった。それはすごい心強いわ！」

カナ「(うわわ．．．みんないるからいいけど．．．こんなとこで寝るの怖いよ。せめて、Aいてくれたらな。う．．．なんだろ。片方だけ寒いのはなぜ！？)」

島「(及川さんを守るボク．．．清十字団に入ってよかった！)」

清継「何かあったらこいつで連絡を取り合おう。やっと怪奇探偵団ぽくなったなぁ。頼りないメガネ君がんばろーね！！」

リクオ「(天パがよっぽどショックだったのかな？)」

清継「邪魅．．．か。鳥山石燕の今昔画図統百鬼にもある有名な妖怪だ。かと言って具体的にドーっちゅう説明もない妖怪でもある。さっきの神主さんは憑き物みたいに言ってたが」