雪龍組の日常

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世の中には2種類の人間がいる、と思っていて。


我儘を言うのが上手な人と、下手な人。



…私は圧倒的に後者だ。



どちらが悪いとか良いとかの話ではない。




でもたまに我儘が上手な人を見ると、羨ましいなって思うのも事実で。



でも我儘を言ってしまうと、必ず申し訳ないな、とかそういう罪悪感がまとわりついてくるから、言えない。



でも言ってみたい。




…このループの繰り返しだ。





「お前が遠慮の塊みたいなやつだってことは、皆もう十分分かってるんだけどさ」






『え、ええ？！』



「俺が、…俺たちが甘やかすから」



『…？』




「我儘言っても罪悪感なんて微塵も感じなくなるほど、デロデロに甘やかしてくから。覚悟しろよ！」




『ど、どんな覚悟でしょう…』



「知らん！よし、じゃあ食うぞ」




『は、はい！』




完全に蓮さんのペースに載せられてしまった私は、頭上にたくさんのハテナを掲げたまま、おやつタイムに入る事に。





包みを開けながら、うわー！美味しそうー！なんて、英語表記を気にせず呑気に感動しながら…

〜その頃のみんな〜その1→←.

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