USJ ページ10
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「今日のヒーロー基礎学だが…災害水難
なんでもござれ。人命救助訓練だ!!」
『初･それっぽい授業！』
おおーと感嘆の声を漏らし、一人だけズレた
テンションの俺は頬杖をついて先生の話を聞く。
どうやらコスチュームを着て行く人は行くらしい。
…コスチューム、か。
ついでに、俺は黒のワイシャツに白のパーカー、
ロングコート、パンツ、革靴という捜査官時の格好。
「Aくんの、とってもシンプルやね！
なんか社会人ぽい！」
「そうだね！あと喰種捜査官みたい！」
緑谷くんの発言に内心ビビる。
この子鋭いから気をつけないと。
『そうかな？でもそれより
……喰種捜査官知ってるの？』
「勿論だよ！喰種捜査官って言うのは−」
すごいスピードで公開されている
全ての情報を喋り出す。
ヒーローだけでなく、喰種捜査官までとは。
彼の知識量には脱帽だ。
『緑谷くん詳しいね』
「彼らも街の治安を命懸けで
守るヒーローみたいなものだし！」
『ヒーロー、か。』
そんなことは決してない。
これらは比べ物にならない。
比べてはならないんだ。
カッコイイどころか、俺達は。
『＿＿＿ ただの人殺しだよ。』
ぼそり、地を這うような低い声で呟く。
その時の俺の表情はヤバかったんだと思う。
周りに居た皆の表情が強ばっていた。
「Aくん、何か、言っ、た…？」
『んーん、なんでもないよ。ほら行こう？』
緑谷くんは必死に絞り出したような声をあげる。
俺はまた笑顔に戻ってバスに乗り込んだ。
それからは緑谷くんの個性がオールマイトに
似てるだとか、カッコイイ個性がどうとか。
「そいや、赫喰ぜってーモテるだろー！」
『？、そんなことないと思うケド』
訓練場に着く少し前に、
そんな切島くんの一言。
何故バスに乗ってこんな話題になったの。
男子高校生か。あ、男子高校生だ。
「またまた〜告られたことくらいあんだろ？」
『んーん、ない』
「「嘘！？」」
『ほんとほんと』
クラスの大半が驚きの声をあげる。
アカデミーなんて、捜査官なるための
教養所だし色恋沙汰は皆無。
それに俺は例外だったから
気味悪がられたりしてばかり。
『それにさ。みーんな、俺の
本性知ったら嫌いになるよ？』
「何言ってんだよ。そんなヤツ、
このクラスにはゼッテーいないって！」
『！ははっ…上鳴くん、ありがとう、』
でも、絶対あるんだよ。
だって俺は喰種なんだから。
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柑子露草(プロフ) - 美弥華さん» 美弥華さん、ありがとうございます！コメントをいただけたのが嬉しすぎたので更新できるようにしていきたいと思います(*´ω｀*) (2018年10月6日 10時) (
レス) id: 2c1d1c28c2 (このIDを非表示/違反報告)
美弥華 - 続きが出るのを待ってます！更新頑張ってください！ (2018年10月3日 0時) (レス) id: ce48ce5dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柑子露草 | 作成日時：2016年7月12日 20時
