＊ ページ20
.
薬品の、匂いがする。
『…ん、っ』
「Aくん!!」
『は、いせ、さん…？』
目を覚ますと見知らぬ天井。
ここは��CCG�瓩琉緻骸爾任呂覆い茲Δ澄�
まだ覚醒しない頭で
これまでの経緯を思い出す。
敵と喰種が襲撃してきて
大人達が来たことで一段落して、それから。
『タケさん、と、倉本さん…
それに
「二人は別の仕事があるからってもう行ったよ。
クラスの子達は大方無事。
相澤先生は、脳系に損傷は見られないみたいだけど
眼に何かしらの後遺症が残る可能性があるかもって」
『そっ、か…』
この後、少しばかり言葉を交わして
ぼんやりと天井を見遣っていた。
「やっと起きたね」
『あ……リカバリーガール…ということは、』
「雄英の保健室さね。全く…
今年は無茶する奴が二人もとは」
『え…ふたり？』
ほら、とリカバリーガールの視線の先には
苦笑いでこちらを見ている緑谷くん。
『！、緑谷くん大丈…っあ"ッ!!』
勢いよく体を起こすと走る激痛。
それをハイセさんが宥めた。
「僕はなんとか。それよりAくん
救けてくれてありがとう」
『お礼なんて…俺は、何もできなかったよ』
そう、俺は何もできなかったんだ。
俺が余計なことをしていたせいで
先生をあんな重症にしてしまったんだもの。
「そんなことない！君が喰種に立ち向かってくれた
お陰で、僕達は大きな怪我をせずに済んだんだから」
「緑谷少年の言う通りだよ赫喰少年」
『！、オールマイト…？』
現れた彼は、これまでにないほど痩せ細っていた。
「びっくりしたかい？」
『ええ、まあ。でもこれくらいなら。
それより、話してくれますか？』
「もちろんさ。実はね−」
.
.
詳らかに、という訳では無いけれど
ある程度の事情は聞くことが出来た。
『そうだったんですね。でも、
本当に話してよかったんですか？』
「あの姿を見られてしまったからね。
それに君、そんなに口軽くないだろ？」
『はい。どんな拷問をされても
口を割ることはないですよ』
そう笑顔で告げれば「それもそれで…」
と軽く引かれてしまった。
「あと佐々木さんも、このことは内密に
お願いできるかな？」
その場に居合わせたハイセさんも
話を聞いていたため念を押されたが。
「はい。Aくんと同じく、どんな拷問を
されても口を割ることはないので安心してください」
と同じく笑顔で答えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柑子露草(プロフ) - 美弥華さん» 美弥華さん、ありがとうございます！コメントをいただけたのが嬉しすぎたので更新できるようにしていきたいと思います(*´ω｀*) (2018年10月6日 10時) (
レス) id: 2c1d1c28c2 (このIDを非表示/違反報告)
美弥華 - 続きが出るのを待ってます！更新頑張ってください！ (2018年10月3日 0時) (レス) id: ce48ce5dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柑子露草 | 作成日時：2016年7月12日 20時
