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CRAZY 12 ページ12

コンコン、と部屋の扉を叩く音で目が覚めた。

上半身を起こすとぎぃとベッドが唸る。こちらも随分放置されていたらしく、古くなっているらしかった。別に寝ること自体に支障はほとんどないからいいけれど。

ベッドから降りて、扉へ向かう。開ける前に少しだけ髪の毛をすく。寝起きの姿を見られることに、なんとなく嫌気が差した。世の中の女性はみんなそうじゃないだろうか。


「はい」


ひと返事をして扉を開ける。おはよ、と顔を覗かせたのは泣きぼくろと鮮やかな紫が印象的な志麻さんだった。彼も少し眠そうで目を擦っていた。少し、目を擦ると腫れますよ、なんて注意したくなった。

でも、志麻さんの姿を目に映し、複雑な気分になる。私、この人たちと一つ屋根の下で住むことにになったんだった。彼の姿があまりにも昨日私の腕を掴んでいた犯罪者だとは思えなくて、昨日との違いに驚いた。


「今、みんな下におんねん。朝ご飯、食べよーや」


志麻さんは未だ目を擦り欠伸をしながら、ちょいちょいと私を手招いた。


「あ、ありがとうございます。すぐ行きます」


わかった、と頷いてとんとんと去っていく志麻さんを見送ってから、私は扉を閉めて簡単にメイクだけ済ませる。昨日、たまたまメイクセット持っててよかった。ただ、服は流石に持っていないため、昨日と同じスーツのまま。今日服を取りに帰るか買いに行かせてくれないだろうか。

ダメ元で頼んでみようと考えながら部屋を出る。階段を少し下り始めたあたりから、いい匂いがして来た。これは、卵かな?少し楽しみになりながら1階までいく。…あれ、でも誰が作ってるんだろう?


「…おはよう、ございます」


リビングへと続く扉を開けると、一斉に4人の視線を受ける。志麻さんは眠そうに、センラさんは爽やかに返してくれた。志麻さんは、朝に弱いんだろうか。違和感はないけれど。

うらたさんは少しぶっきらぼうにおはよ、と目を合わせず返してくれたけど、坂田さんは1つも表情を変えずになんの言葉も発しなかった。私と坂田さんは、少し相性悪めかな。4人のなかで1番交流がない。

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夜桜(プロフ) - ぶぃ、さいんさん» わああ、ありがとうございます! レッドホット少ないですよね…、なので書いてしまいました() (2021年8月21日 16時) (レス) id: 5e351166ad (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 初コメ失礼しますありがとうございます(唐突な土下座)レッドホットの曲パロってあんまり無くて落ち込んでたんですけど心が救われました…!!!感動で情緒がやばいので日本語おかしかったらすみません…(( (2021年8月5日 22時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜桜 | 作成日時:2021年4月14日 22時

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