T.惑わされる前に ページ4
私は、この鬼が本当に嫌いだ。
感情という感情を持ち合わせていない。
悲しんだこともない、誰かの為、尽くした事さえもない。
ましてや、こいつは私の姉上の仇だ。そして、鬼舞辻直属の配下である、下弦の壱でもある。
なのに、なのに....。腹の底、無限に湧いてくるこの想いは何だ。
彼の瞳を見つめていると、そんなことはまるでどうでも良く思えてしまう。
「そう。そう言って頂いて有難いな。でも、今度は私がお前に苦痛に満ちた顔をさせてやるから。」
余裕の表情を見せた、冬華。
煽られたら煽り返してやろうと言う少しの気持ちも持ち合わせて。
そして、速く倒さなくては、私の心が崩れてしまうように感じたのもあった。
何しろ、彼女は鬼殺隊・丙の実力を持つのだから。
ジャキ....
冬華は刀身を見せた。
藍色の刀は、月夜を映し出していた。
その姿は醜いくらいに美しかった。
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葵 - 魘夢大好きなので、嬉しいです!素敵な作品ありがとうございました! (2021年10月13日 0時) (レス) id: fd64c8d06f (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - この小説をお気に入りに登録して頂いた方、評価して頂いた方、本当にありがとうございます!文章がかなりくどいと思ったりもするのですが、読んでいただいありがとうございます! (2021年1月15日 17時) (レス) id: 117d7c2157 (このIDを非表示/違反報告)
幽々子 - 面白いと思います。頑張ってください! (2020年11月25日 18時) (レス) id: f58ff6a4a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ - とてもおもしろいです!頑張ってください!! (2020年11月25日 18時) (レス) id: f58ff6a4a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ - とてもおもしろいです!頑張ってください!! (2020年11月25日 18時) (レス) id: f58ff6a4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作成日時:2020年11月8日 19時