吉沢さんとOL (ページ2)

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今日は会社の新年会。

普段とは違う飾り気のある服を着て家を出た。

キラキラとした眩しい会場の中にはたくさんの芸能人、アーティストがいて慣れない光景に少し戸惑った。

キョロキョロと周りを見渡して顔見知り姿を探す。

「A！お疲れ様！」

「お疲れ様です。先輩。」

スッキリとした顔立ちに青い綺麗なパーティードレスを着て、私に声を掛けた女性は菅野香織(スガノカオリ)先輩。
高校時代の部活の先輩で、部署は違うが偶然にも同じ会社に就職していてたびたびお世話になっている。

「あなた挙動不審すぎよ。」

「仕方ないじゃないですか、こういうの慣れてないんですもん。」

「普通の子なら出会いのチャンスって気合いが入るものよ。ほらみてみなさい他の女性社員。気合いの入れ方半端じゃないわよ。」

周囲を見渡して苦笑いする先輩につられて周りを観察するとたしかに他の女性社員の着飾り様に自分の姿が恥ずかしくなるレベルだった。

「なんか、私場違いな気がして、帰りたい...。」

「あなた素材がいいのに自分に興味ないわねほんと。自信持ちなさい！！
その年にもなって彼氏もいないんだから！
そうだ！私の先輩を紹介するわね！ちょっとついてきて！」

そう言って私の手を取った先輩がぐいぐいと引っ張っていった先には二人の男性がいた。