こうなることは決まっていた (ページ48)

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※JM side

どうしてこうなったのか

僕がミスすることなんて想定外だった

ここに来て1度も反抗しなかった僕がジニヒョンの部屋に呼ばれるなんて

緊張と恐怖が入り交じった状態であっという間にジニヒョンの部屋に着く

入りたくない

でも往生際が悪いのは嫌いだ

思い切って部屋のドアをノックする

“入りな”

軽い口調の返事が返ってきて

意を決してドアを開けた

そこには

JN「ジミナ、思ったより早かったね？」

テーブルに2人分の椅子

テーブルにはお菓子や飲み物が乗っている

JM「ヒョン…？」

JN「あ、ジミナは甘い物が好きだよね？ココア飲む？」

怒りの欠片もない雰囲気に一瞬何しに来たのか忘れてしまいそうになる

JM「ヒョン！僕…」

JN「ああ、さっきのこと？別に僕はジミナに怒ってはいないよ。ああいう言い方しないとAは堪えないかなって思っただけだから」

さっきの緊張や恐怖は何だったのか

目眩がしそうになる

JN「でも大事な話があるからとりあえず座りな」

そう言われ黙って座る

緊張が解けたのかお腹が空いた気がして目の前のお菓子に涎が出そうになる

それを見たヒョンに笑いながら食べていいよ、と言われ遠慮なくチョコクッキーに手をつける

JN「相変わらずクッキー好きなんだね」

その言葉に黙って頷く

初めて食べたお菓子がクッキーだった

あの時の気持ちは何年経っても忘れない

JN「僕ね、ちゃんと知ってるんだよ。ジミナが常にAの周りに“目を光らせていた”こと」

その言葉にハッとしてジニヒョンを見る

JN「ジミナの能力は“気配察知”。対象に近づく気配に気づいて見張ることができる」

その通りだ

外に出てからずっと目を光らせていた

Aとはぐれても途中まではどこに居るのか分かっていたはずなのに

JN「だけど突然、気配が読めなくなり知らない間にAは誰かと接触していた…てとこかな？今まで能力に抜けがなかったジミナがヘマをするとは考えにくい」

JM「…どういうことですか？」

JN「こいつがまた接触してこないか注意しろ。他の奴らにも伝いといて」

写真を目の前に投げ出される

そこには爽やかな僕達と同年代の男が写っていた

JM「…この人がAが会ってた人？誰ですか？」

JN「知らなくていいよ。忌々しい…」

低い声で言われこれ以上は聞かない方が良いと思い写真に映る男を黙って見つめることにした

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