こうなることは決まっていた (ページ40)

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食事を終え早々とシャワーを浴びる

さっきジミンオッパにお願いして場所を教えてもらったのだ

まさか本当に外に出れるとは思わずただただ嬉しい気持ちになる

「あれ？」

ウキウキしながら浴室を出て着替えようとすると元々着ていた白いワンピースが無くなっていることに気付く

代わりに置かれていたのはピンク色の下地に花柄のワンピース

ここに来る前に着ていた制服と先程まで着ていた白いワンピースしか見覚えはないので私が用意したものではない

誰かが私のために用意したものなんだろうか

迷ったが今はそれしかないので急いで着替える

髪の毛を乾かして整えて最後にジミンオッパから貰った羽のバレッタを着けた

身なりを何度も確認して脱衣場から廊下に出ると壁にもたれかかっているジミンオッパがいた

ジミンオッパは何も言わない

「ごめんなさい、待たせてましたか…？」

固まったよう何も言わないジミンオッパに不安になる

JM「…可愛い」

「え？…きゃっ…」

小さい声で言ったことを聞き取れずもう1回聞こうとするとオッパはいきなりギュッと私を抱き寄せる

JM「凄く可愛い…何だか外に出すの勿体なくなってきちゃった」

冗談なのかよくわからないが心臓に悪いからやめて欲しい

心臓の音聞かれやしないだろうか

JN「離れな、ジミン」

この雰囲気が一気に冷めるくらい低い声がして即座に離れたジミンオッパから無表情のソクジンオッパが見える

JM「ごめんなさいヒョン！つ、つい…」

焦るジミンオッパ

だけどソクジンオッパはそこまで気にしていなかったようで直ぐに私の方を見ると優しく微笑む

JN「似合っているよ」

「あ、ありがとうございます…」

何て答えたらいいか分からず歯がゆい気持ちになってしまう

JN「…そろそろ行くの？」

と、また無表情に戻ったソクジンオッパがジミンオッパに向く

JM「は、はい。今から行くつもりです」

JN「そう…A、思いっきり楽しんできな」

再び微笑まれ小さく頷いた

JN「ジミン、約束は守るんだよ」

…

2人で手を繋いで屋敷の門を抜ける姿に半ばイライラしながら窓から眺めているソクジン

先程からイライラすることが多いがそれ以外にもソクジンは別の何かを感じていた

JN「…胸騒ぎがする」

窓越しの2人に向かって呟かれた言葉は後に現実となることはまだ誰も知らなかった

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